ドイツでは車が走行100,000kmを過ぎても動く限り新車扱いだそうです。
車に対しての考え方の違いはあるでしょうが、査定も日本よりずっと高目で、
普通に流通しています。
国産車なら一部のマニアカーを除いて、値段がつかないポンコツ車扱いですよね。
しかし一方で品質の良い日本の車、例えば20年以上前のハイエースなどは途上国中心に
引っ張りだこで、廃車輸出はビジネスが立派に成立しています。
二人の若者が一人の高齢者を支える超少子高齢化の日本で、医療費を抑え、
年金制度を維持するために、75歳からの受給を選択する、75歳まで働く(保険料を払い続ける)、
などが政策として進められています。
寿命が延び元気な高齢者が増えたのは確かですが、孤独死、老老介護、80-50問題、
その他様々な社会的弱者が置き去りにされ、解決策が見えないまま、
今やコロナの問題で国全体が全く余裕を失ってしまいました。
このままだと50,000kmもいかないうちに廃車にされかねません。
だから、今、
耐える心に、新たな力が湧くものだ。全てそれからだ。
心機一転、やり直せばよいのである。
長い人生の中で、そのための一年や二年の遅れは、
モノの数ではない。
という本田宗一郎さんの言葉をかみしめたいと思います。
私たちが「年寄り」でも「若者」でも「シングルマザー」でも
「LGBT」でも「障害」があっても、「ピッカピカの新車」として
社会で果たせる立派な役割がきっとまだまだあるはずです。
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