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パソコンを安全に廃棄する方法

パソコン
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使わなくなったパソコン、壊れたパソコン、あなたはどうしますか?

普通の家電製品であれば自治体のルールに沿って廃棄すれば良いのですが、
パソコンは、多くの自治体で粗大ごみとして収集していないので、
廃棄・処分には別の方法がが必要になります。

また処分にあたって一番考えなければいけないのが、
パソコンに内蔵されているハードディスクなどの記憶装置です。

長らく使ってきたパソコンの記憶装置にはたくさんのデータが保存されていて、
中には機密性の高い情報や個人情報も含まれているかもしれません。

 

メールなどの情報から、知人や取引先の情報まで
漏れてしまうこともありますよ!


深く考えずに適当に処分してしまうと、そのデータが外部に漏洩してしまうにことになります。

 

情報が漏れた重大ニュースの例です

2019年春、神奈川県とリース契約を結んでいるリース会社が、
県庁内で情報共有に利用されている共有サーバから交換時期を迎えた
HDDを取り外した後、データの破棄を下請け会社に依頼した。
県から同社に引き渡される前、HDDには簡易的なデータ削除が行われ、
東京都内の同社の施設で保管されていたが、
データの完全消去作業担当の男性が一部を持ち出し、オークションサイトに出品し、
購入者からの通報によって事件が発覚した。
・・・・・・

 

  

 



さらに処分された電子機器が最後にどうなっているのか、耳を疑うような報道がされています。

「電子部品の墓場」と呼ばれるガーナ郊外の処理場


アフリカのガーナの首都郊外に世界中から膨大な電子部品の残骸が運び込まれ、環境が汚染されて、人々に深刻な健康被害を与えているそうです。
*詳細 → WIRED ニュースサイト ( 外部サイト )


 

ここからは、不要になったパソコンの安全な処分方法と、
記憶装置に保存されている重要データ、その消去方法などを説明していきます。

 

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1.パソコンを適切に処分しない場合の危険性

 

パソコンを適切に処分しないと、どんなリスクがあるのでしょうか。
情報漏洩リスクだけでなく、法律に違反してしまうことがあります。

 

1.記録装置から機密情報が漏洩してしまう

 

基本的に、パソコンにはハードディスクやSSDといった記憶装置が内蔵されています。
これがあるおかげでOSやソフトウェアなどで使うファイルを保存しておくことができるわけです。

いざパソコンが不要になった時には、大量のデータや情報が保存されたままになっていて、
他の人の手に渡ってしまうリスクとなります。

個人で使用していたパソコンでも重大なリスクですが、会社などで使用されていた
パソコンでこのようなことが起きたら、とても重大な事態になる恐れがあります。

紙の書類を処分する際にはシュレッダーで切り刻むのが普通になっていますが、
パソコンの処分にもこれと同様のセキュリティ意識が必要になります。

なお、個人で使用するパソコンのデータの消去は、電子情報技術産業協会(JEITA)の資料では
「データの消去はあくまでもユーザーの責任である」とされています。

 

2.法令違反となる可能性がある

 

パソコンは精密機器であり、パソコン部品の中には再利用する
価値の高い原材料(レアメタルなど)が多く含まれています。
その資源の有効利用を促進するため、国は資源有効利用促進法という法律を定め、
パソコンについてもメーカーによる回収を義務付けています。

使わなくなったからといって不法投棄するのは論外ですが、
法律で定めている適切な方法で処分しなければ、法令違反になる恐れがあります。

従来のように粗大ごみとして他のごみと同じ感覚で廃棄することはできません。

 

2.パソコンを処分する6つの方法

 


自分で処分をする際は、いずれかの方法をとることで情報漏洩のリスクを解消し、
法令違反になることなくパソコンを処分することができます。

 

ここから、
パソコンを自分で適切に処分する方法を説明していきます。

1.回収業者に処分を依頼する

 

自分でパソコンを処分するのは面倒、もしくは適切に処分できているか不安だ
という人のニーズに応えるため、回収業者がパソコンの処分を代行してくれます。

「パソコン処分」「パソコン廃棄」

などのキーワードで検索をすると、
多くの業者を見つけることができます。

特に、費用、データの取り扱い、実績、口コミなどを参考比較した上で、
信頼できると思われる業者に依頼することが必要となります。

 

「無料引き取り!」だけにつられずに、
信頼の置ける業者を選ぶことが大切です!

2.中古品買取店やオークションで売る

 

スペックや状態を見てまだ使えそうなパソコンであれば、中古品の買取店に買い取ってもらう、
またはオークションやフリマアプリなどで売却する方法があります。

ただこの場合、データの抹消は自分の責任において行わなければ
データが復元されてしまう可能性があります。

悪意のある第三者にパソコンが渡る可能性もある事を考えると、
データの完全な消去ができる自信がない限りあまり推奨できません。

少なくとも、ハードディスクの初期化又はOSのクリーンインストールを
しておくこと、できればハードディスクを取り出してディスクなしで
売却したいところです。

しかも希望の価格では買い取ってもらえない可能性も
あります。

一般的に売れる価格は、

1.中古買取店 ( かなり叩かれる )  <

2.ネットオークション  <
3.フリマ、フリマアプリ ( 値段は自分で決められる )

1→2→3の順番でより高く売れる傾向があるようです。

3.自治体が設置している回収ボックスで処分する

 

平成25年から施行されている小型家電リサイクル法の規定により、
全国の自治体にはパソコンなどを処分できる回収ボックスが設置されています。
回収ボックスに入れたパソコンは自治体が処分するため、
パソコンがそのままの状態で再利用されることはありません。
念のために自分でデータ消去を行っておけば、情報漏洩の不安を解消できます。

なお、各自治体の回収ボックスの概要、設置場所などの情報は、
以下の公式サイトから検索することができます。

🔗 小型家電リサイクル回収ポータルサイト

4.パソコンメーカーの回収サービスを利用する

法律の規定により、パソコンメーカー自らが不要になったパソコンの
回収サービスを行っています。

パソコン本体に「PCリサイクルマーク」というシールが貼られているかどうかを
チェックしてみてください。
このシールが貼られている場合はメーカーが無料で回収してくれます。
このシールがない場合は有償となり、パソコンの処分費用(回収再資源化料金)は3,000円です。

 

 

メーカーのパソコン回収サービスは、各メーカーの案内にしたがって利用してください。
以下のサイトに各メーカーサイトへのリンクがあります。

🔗 社団法人 小型家電リサイクル協会

5.購入時の下取りサービスを利用する

パソコンを処分する人の多くは、新しいパソコンを購入すると思います。
買い替え購入時に下取りサービスがある店舗を利用すると
パソコンを回収、処分してくれます。

このサービスはパソコン販売店が行っているもので、不要になったパソコンを
下取りに出すことにより、5,000円や1万円といった値引きを受けることができる
販売店もあります。

なお、パソコンのデータ消去については店舗にあらかじめ確認しておく必要があります。
( 料金がかかるか、安全消去の証明書発行の有無など )

 

下取りしたパソコンは、再生資源回収業者へ渡り、

資源となる材料を取り出した後、
産業廃棄物として処理されます。

6.知人に譲る

 

まだ使用できそうなスペックであれば信用できる知人に譲っても良いでしょう。

最終的な処分を自分以外の誰かに任せることになるので「適切」かどうかはわかりませんが、
一つの選択肢であることには違いありません。

 

個人的には、子供の入門用PCにするのが一番よいと思っています。
初めてキーボードやマウスに触れる機会というのは、とても貴重な経験です。

  

 

3.処分前のパソコンにあるデータについて

  

事業所、企業、自治体、官公庁などでは、それぞれ内部の取り扱い規定に基づき
厳格に運用し、幾重にも確認する体制が重要だと思われます。

ここではあくまで個人のデータについての説明をしていきます。

 

1.漏洩すると困る個人データってどんなもの?

漏洩してしまうと困るデータはどんなものがあるのでしょう。
まず個人的なデータに限って、個人情報保護法での規定を見てみましょう。

①個人情報とは

簡単に言うと、その情報から個人が容易に識別できるものは個人情報という扱いになります。
例えば、

  • 本人の氏名
  • 本人とわかる映像
  • 生年月日
  • 住所
  • 上記項目の複数の組み合わせ
  • マイナンバーやパスポートの番号
  • 運転免許証や健康保険証の番号
  • クレジットカードの情報

などがあります。
 

②個人データとは

個人情報保護法において、「個人データ」とは、次のように定義されています。

「個人データ」とは、個人情報データベース等を構成する個人情報をいう

個人情報データベース等とは、一定の規則に従って整理されて
容易に検索可能な状態になっているものです。

つまり、まとめられた情報の中から簡単に検索しほしい情報を
見つけ出せる状態になっています。

  • 50音順に整理されている名刺ホルダー
  • メールツールのアドレス帳
  • IDと個人情報を関連付けて保管されているデータベース

個人データは、個人情報よりも取扱いにおいて規制が多くなります。
その理由としては、個人情報がデータベース化すると、大量漏えいの危険性が高く、
他の方法との紐づけが容易で本人の権利を侵害してしまう恐れが高まるからです。

処分したはずのパソコンから情報が漏洩してしまい、
様々な不利益に繋がるリスクは、すでに何度もニュースになっています。

個人の情報が、悪意のあるハッカーに渡り、次々と転売されて各種詐欺行為に
悪用される例も多発しています。

また特に注意が必要なのは、メールやSNSなどの情報が盗まれることで、
友人、知人、取引先の情報まで辿って漏れてしまうケースもあるということです。

 

 

それでは次に、処分するパソコンのデータを第三者に見られないようにする方法を説明しましょう。

2.なぜ対策が必要なのでしょうか

 

パソコンに内蔵されているハードディスクやSSDには膨大な情報を記録していますが、
パソコンを処分する時にそれを保存したままだと処分の過程で情報が漏洩してしまう
リスクがあります。

「パソコンを操作してファイルを削除、さらにごみ箱を空にすれば良い」

と言いたいところですが、実はこの操作だけではファイルが「完全に削除されてはおらず」、
とりあえず「削除されたことになっている」状態です。

この状態で復元ソフトなどを使うと削除したはずのファイルを閲覧できるように
なってしまうため、情報漏洩の重大なリスクへと発展してしまいます。

そこで、完全な形でのデータ消去などの対策が必要になるわけです。

 

3.処分するパソコンのデータを完全削除する方法

 

パソコンに保存されているデータを第三者に見られないようにする方法を、4つご紹介します。

 

1.データ抹消ソフトを使用する

 

ファイル削除の操作ではなく、専用のソフトでデータを完全に消去することができます。
無料のソフトもありますが、主流のSSDではなくハードディスクのみで
CD-ROMドライブが必要など限定的です。

データの完全抹消が必要な場合は、市販の専用データ抹消ソフト ( 5,000円前後 )を使用するのが最も安全と思われます。

 

 

2.ハードディスクだけを外して本体を回収ボックスで処分する

 

パソコンを処分する際に情報漏洩の恐れがあるのはハードディスクやSSDだけなので、記録媒体だけを取り外してパソコン本体を回収ボックスや、回収業社に依頼して処分すれば情報漏洩のリスクは回避できます。

手元に残ったハードディスクは、故障していなければ専用ケースに入れて外付けハードディスクとして他のパソコンや、TVの録画機につないで使用できます。故障している場合はそのまま保存し続ける必要があり、完全に処分したことにはならないというデメリットがあります。

 

 

3.物理的に破壊する

 

ハードディスクをハンマーなどで叩いたり、分解して使用不能にするという
物理的な破壊によって読み込めないようにする方法があります。

しかしこの方法は素人考えで破壊したと思っていても、実は内部の記録部分は
無傷のままということが多いのです。

原形を留めないほどの破壊をしなければ安心できないという問題があります。

 

4.強い磁力でデータを破壊する

 

ハードディスクは磁気によってデータを記録しているので、
強い磁力を当てることによってデータを破壊し、読み込めないようにする方法があります。

この方法は確実性が高いですが、専用の機材が必要になります。
選択肢の1つではありますが個人向けとはいえません。

 

4.自治体に処分を依頼する際の注意点

 

以前は、パソコンは粗大ごみとして処分するのが一般的でした。
現在は法整備が進んでいて、自治体に処分を依頼する際の方法が変わっています。
現行法でのパソコン処分方法と、注意点について解説します。

 

1.自治体によってルールが異なる場合がある

 

資源有効利用促進法が施行されているため、全国的にパソコンの処分方法は統一されています。
その具体的な運用は自治体によって異なりますので、自治体に処分を依頼する場合は
それぞれの自治体が定めている方法に従ってください。

在住市町村名と「パソコン処分」などのキーワードで検索をすると、各自治体の処分方法案内を見つけることができます。

当初、東京都では貴重資源再利用の観点から、オリンピック用にメダル作成資源としてパソコン、スマホの回収を行なっていました。予定量を達成した現在でも、環境省、各自治体が連携し、運用されている制度、指定業者ですので、おススメです。

 
⬇︎

 

私はここで、故障した3台の古いパソコン(Ma2台、Windows1台)と付属周辺機器も含めて引き取ってもらいました。予定日時に佐川急便さんが集荷にきてくれました。送料は無料。
ハードディスクは事前に取り出してOK、ケースに入れて再利用しています。
引き取り日時予約、到着、廃棄完了の確認メールがこまかく来てよかったです。

 

2.ルール違反になると放置されるリスクが高くなる

 

自治体が定めている方法に従ってパソコンを処分することは法令順守の観点からも重要です。
もし違反する方法で廃棄すると、回収されず捨てた場所にそのまま放置される恐れがあります。
この状態のままにしておくと、誰かがそのパソコンを持ち去り、
データ復元を試みる可能性もあるので、きちんとルール通りの方法で廃棄しましょう。

 

5.まとめ

  

パソコンは適切な方法で処分しなければ重大なリスクに発展する可能性があるということと、
その理由について説明をしてきました。


多分、軽く考えていた人のほうが多いのではないでしょうか。

正しい方法で処分すれば情報漏洩のリスクは解消できるので、
パソコンを処分する際に参考にしていただければと思います


処分された機器が最終的に他国に広大な墓場として集積され、大きな環境破壊を起こしていることにも関心を持っておきたいものです。

 

最後までお読みくださってありがとうございます
困っているお知り合いの方にもおすすめいただければ嬉しいです

 

 

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