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パソコンのバックアップ -Mac-

パソコン
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Mac でバックアップを取る手順について説明します。

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1.はじめに

 

Macが故障したり、作業のミス ( 上書きや消去 ) で、大切なデーターやファイルを失ってしまうことがあります。

消えてしまうと一番困るのは

保存していたファィル 」( 写真やビデオ、苦労して書いた原稿、重要な契約の控え、お気に入りの音楽など)、
自分で入れたソフト
いろいろと調整した設定

の3つです。これらが消えてしまったらかなりショックですね。

 



20年以上前のMacは作業中によくフリーズしました。仕方なく再起動すると、半日がかりで作った原稿も綺麗さっぱり消えてしまいます。

途中で一旦保存すればよいのですが、ついつい作業を優先するあまり忘れてしまいます。当時のソフトには自動保存機能はほとんどありませんでした。

現在はあまりフリーズすることがなくなっていますが、誤って別のボタンを無意識に押してしまうことは大いにありえます。コーヒーをこぼしてマザーボードまでいかれたり、飼い猫が電源ケーブルを引っ掛けて抜いてしまったり・・・想定外のことが起きるかもしれません。

そんな悔しい失敗に備えるために、また新しいMacに買い替えるときに復元するために、絶対とっておきたいのが「バックアップ」です。

何を(対象)」と「どのように(方法)」バックアップするのかが重要になります。

  

 

2.バックアップをとっておく3つの理由

  

バックアップとは、保存してあるデータなどの複製を予備として保存しておくことです。
あるデータによると、定期的にバックアップをしている人はパソコン利用者のわずか20%ほどしかいないそうです。

データが失われてしまうと二度と見たり利用することができません。そのためあらかじめ複製を保存しておくことが大切なのです。

 

実際対応したケースですが、パソコンを誤って初期化してしまい、ハードディスクの中に20年ほど前に撮った家族写真数十枚が保存してあるのでどうしても取り戻したいということでした。

通常の作業では復元できなかったので、データレスキュー専門会社に依頼しました。

結果、壊れているファィルもあり全部は取り出しできなかったのですが、費用はなんと約10万円近くになってしまいました!!!

  

old-timemachine

 

 

実際バックアップが必要になるのは、次の3つのケースが考えられます。

 

Macの故障に備える

以前のMacに比べて故障することは少なくなっていますが、パソコンは精密機械ですから、何かの拍子に突然故障することがあります。故障の程度や内容によっては修理してまた利用できますが、修理ができない場合も多々あります。また修理ができてもパソコンは工場出荷状態に「初期化」されていることもあります。買い替えても新しいパソコンは空っぽということになります。

➜以前の使用状態に戻すためにバックアップが必要になります。

 

 

操作ミスでファイルを消した、上書きした時に備える


Macを操作しているて、うっかりデータを削除してしまうことがあると思います。パソコン内のゴミ箱内にデータが残っていればいいのですが、設定によってはゴミ箱に残らずに消去されてしまうこともあります。

➜バックアップを取っていれば消してしまったデータを元に戻すことができます。

 

ウイルス感染が疑わしい時に備える

 

Macではウィルス感染することが少ないと言われていますが、怪しいメールやサイトのリンクをついクリックしてしまったりしてMacを乗っ取られてしまうことが考えられます。全ての操作ができなくなると初期化するしかありません。

初期化ができない場合などは内蔵ハードディスクかMacそのものを買い換えるしかありません。そうなると、もうMacに保存していたデータを取り出すことができません。

➜バックアップを取っていれば新しいMacにデータを入れなおすことができます。
( 注意 ) バックアップしたデータもウィルスに感染している場合は、買い替えた新しいMacにもウィルスが感染してしまう可能性があります。自信がなく判断できない時は、修理店などに相談するようにしましょう。


ウイルス対策」については下の記事をご覧ください

 https://juicy-life.net/virus-infection-preventive-measures/


以上の場合、バックアップがないと復元 ( バックアップの逆 ) に多くの時間と手間が必要になってしまいます。後悔しないために普段からバックアップの習慣をつけておきましょう。

 

 「パソコンの故障」については下の記事をご覧ください 

 

 

3.Macは簡単バックアップ

 

バックアップは何をどこに保存しておくかがとても重要になります。再びデータ・ファイルが消えたり、読み込めなくなったりしてしまうことがないように、信頼のおける機器やクラウドサービスを選びましょう。

 

①バックアップのためのストレージを準備

 

大昔(?)使われていたフロッピーディスク。
容量は1.44MBが標準で、現在の写真データ約1枚分。

 

 
保存先 ( ストレージ ) としては下の6種類が一般的ですが、それぞれ一長一短があるので自分の環境に合わせて選ぶのが良いと思います。

 

保存先の種類おすすめ度 メリット・デメリット
外付HDD(ハードディスクドライブ)★★★★★◎書き込み速度が速い
◎容量が大きい
◎書き込みが容易
✕内蔵用HDDよりやや高価
外付けSSD(ソリッドステートドライブ)★★★★☆◎書き込み速度が超速い
 HDDの5〜7倍
✕価格はまだまだ高価
USBメモリー / SDカード★★★☆☆◎手軽に使える
◎持ち運びが容易
◎書き込みが容易
✕容量が小さい
✕容量あたり単価は高くなる
✕長期保存の信頼性が低い ( 磁気、湿気、埃など )
✕紛失の心配がある
光学ディスクメディア
CD / DVD / BD(ブルーレイディスク)
★★★☆☆◎価格は安い
◎長期保存に適している(1)
✕最近の軽量薄型ノートにはドライブがない
✕複数枚単位の管理が手間 ( ブルーレイで最大25GB )
✕書き込みの作業が面倒
NAS (ネットワークHDD)★★★☆☆◎ネットワークを経由することで、複数の端末で簡単にどこからでもデータ共有が可能 (スマホやタブレットでも)
◎RAID対応(2)すればシステムの信頼性、安全性を向上できる
✕運用にはある程度の知識が必要
iCloud などのオンラインストレージ★★★★☆◎自動バックアップが可能
◎パソコンなどを失ってもデータが残る
✕無料プランで利用する場合5GBが標準で容量が少ない
✕ネット環境が必須
利用環境によって評価は変わることが考えられます
(1)保存環境によって寿命が左右されます (2)複数のハードディスクドライブを組み、ネットワーク上で一つのディスクとして扱います。

ちなみに、理想の形は

  1. 据え置き型の 外付けHDD
  2. ポータブルハードディスク
  3. DVD と Blu-rayディスク

の3つを使い分けて複数バックアップを取ることです。

据え置き型は容量が大きいのでメインのバックアップ用に使い、月1回くらいの頻度で更新します。

普段はポータブルハードディスクを使って毎日こまめにバックアップを行い、このデータを月に一回据え置き型にコピーするようにします。

そして、これとは別に失いたくない写真や音楽 ・ 動画 などのデータは長期保存にも適した DVDやBlu-rayディスク を使って保存します。

このような方法で バックアップを取っておくと災害、停電などいざというときも安心です。

 

購入した音楽、動画などで著作権によって保護されているファィルは、違法なコピーを防止するためにバックアップできないことがあります。

 

官公庁や銀行をはじめとする大企業では膨大な重要データを扱うので、全国に何重ものファィルサーバを構築して、いざというときに備えています。

 

 

②バックアップの方法

 

Macのバックアップの種類は

  1. Finderの機能でコピペする
  2. Time Machineを利用する
  3. iCloudを利用する
  4. 他のクラウド(アプリ)を利用する

があります。

 

➊ Finderでバックアップ

手軽にデーターだけを保存する方法は、ファイルやフォルダーを、そのまま接続した外付けHDDのウインドウを開いてコピペやドラッグ&ドロップすればコピーできます。

この場合「コピー」でなく、正しくは「移行」であることが多いです。元の場所には残らないので注意が必要です。
データを残したまま他の場所や外付けHDDなどにコピーするには、「option」キーを押したままドラッグ&ドロップします。

 
データは日々増えたり、不要になって消去したりする必要が出てきますから、整理をこまめに行わないと後から手作業で行うのはとても煩雑になってしまいます。

 

➋ Time Machineを利用する

 

Time MachineはMac OSに初めから入っているバックアップ機能のこと。1度設定さえすれば、決まったタイミングで自動的にバックアップを取ってくれるので、とっても便利です。一番おすすめの方法です。

 

・過去24時間の1時間ごとのバックアップ
・過去1ヶ月の1日ごとのバックアップ
・過去の全ての月の1週間ごとのバックアップ

を取ることができます。名前の通り、消してしまってファイルもさかのぼって取り戻すことができます。

しかも、OSのシステム以外の設定、ファイルなども全て現状通り保存してくれます。もちろん設定でバックアップから除外するものを設定できます。( 「オプション」→「+」「−」ボタンで除外する項目を選択する。)

手順は、

システム環境設定 ➜ Time Machine 設定 ➜ 保存する外付けHDDを指定➜設定を保存

で終了。とても簡単です。やっぱりMacはいいなあ!

詳しいバックアップ手順
  • 保存用の外付けHDDを接続する


    ケーブルが抜けないようしっかりと差し込んでください

  • 「Time Machine」から「保存先のHDD」を指定します


    メニューバーの「Time Machine」のマークから「Time Machine 環境設定を開く」をクリックします

  • ②-2
    メニューバーにTime Machineのアイコンが見えない場合は、


    Appleメニュー➜システム環境設定➜「Time Machine」のアイコンをクリックします

    下部の「Time Machineをメニューバーに表示」を☑️しておくと次回から便利です。

  • 画面の「ディスクを選択」をクリック
  • ディスク一覧画面で、目的のディスクを選択し、「ディスクを使用」を押す

    これで設定が完了します。あとは自動でバックアップが始まります

    注:この写真ではすでに私のTime Machine が作成されているディスクあり、見えています。(初めての場合は見えません)



初めてバックアップする場合は、データ量によりますが結構時間がかかってしまいますが2回目以降は、前回の内容との差分をアップデートするだけなのでそれほど時間はかかりません

・過去24時間の1時間ごとのバックアップ
・過去1ヶ月の1日ごとのバックアップ
・過去の全ての月の1週間ごとのバックアップ

自動で保存してくれます

  

 


iCloudを利用する

 

iCloudの容量は5GBが標準になっています。少ない容量ので、ファイルやデータだけをバックアップしておくことになります。(オプション契約で増やすことができます)


iCloudへファイル、データをバックアップする手順
  • Mac OSが最新バージョンであることを確認しておく


    App Storeを開き、「新しいOSアップデート」が提供されているかどうか確認します。提供されている場合は、アップデートを行いましょう!

  • iCoudにサインインする


    システム環境設定」から「iCloud」のマークをクリックすると、サインインの画面が出てくるので、Apple IDパスワードを入力します。
    IDやパスワードを忘れてしまった場合、パスワード入力欄の下の「お忘れですか?」をクリックして、再設定しましょう

  • 保存したい項目をチェックする


    バックアップしたい項目をチェックします。すると以後自動的にバックアップされていきます。



  • ラベル
    ファィルやデータを参照したいとき


    Finder ➜ ファイル ➜ 新規Finderウィンドウ をクリックして開くと、左カラムにiCloud項目が表示されています。その右側に保存されている中の項目を参照できます

Macだけでなく、同じApple IDのiPhoneやiPadからもアクセスできるのがとても便利です。ただしくり繰り返しになりますが、Time Machineほど容量は確保できないので、OS全ての内容をバックアップすることはできません。
ファイルやデータをバックアップしておくことになります。

 

他のクラウドサービスを利用する

 

iCloud以外でMacに適したクラウドサービスとして主なものは、

Drop Box、 BOX、Google Drive、Amazon Drive

などが挙げられます。

それぞれ特色ある機能もあり、無料プランと有料プランがありますが、利用方法はほぼ似通っています。自分の使用状況に合わせて1つないし複数使い分けてはいかがでしょうか。

以下表にまてめています。

サービス名プラン特色公式サイト
iCloud無料容量:5GB
・有料版は50GBで月額130円、200GBで月額400円、2TBで月額1300円の3種類。
基本、iPhone/iPad/Macがデータ共有できる。
ソフトインストールでWindowsからも利用できる。
公式サイトへのリンク(iCloudの機能の一部)
Drop Box無料容量:2GB
・有料版:Dropbox Plusで1TB/年額12000円、Dropbox Professionalで2TB/年額24000円
便利に使えるクラウドストレージの老舗。

Dropboxを設定すると、PCのデスクトップや書類フォルダのような感覚で登録したPCやアプリを入れた端末のすべてで、指定したフォルダ内のファイルを同期でる。
公式サイトへのリンク
BOX無料上限 : 10 GB
・有料版:100 GBで1,200/月額
ファイルをセキュアに保存・共有できる、個人ユーザー向けプラン。

Office 365、G Suiteの統合機能をビルトイン。
公式サイトへのリンク
Google Drive無料容量:15GB(※ただしメールボックス、高解像度写真を含む)
・有料版は100GBからスタートし、2TB年額13000円などがある。
オフィス系の統合サービス「G Suite」では30GB〜容量無制限の提供
Gmail、Google Photo、Google Docsなどの各種オンラインツールと並んで人気があり、無料領域が大きいのが特徴。

Googleアカウントがあればすぐに利用開始できるのも手軽でよい。

ただし、GmailやGoogle Photoと保存容量を分け合うので容量が足りないときはメールを削除したり、追加容量の購入といった手続きが必要になる。
公式サイトへのリンク
Amazon Drive容量制限:写真のみ制限なし(Amazon Primeへの契約に付属するサービス)
アマゾンプライム利用者に限り、Amazon Photosが適用され写真の保存が制限無しで保存可能。動画は5GBまで保存可能。
・有料版:追加のディスク容量として、1TBごとに年額13800円、2TB年間27600円
Amazonプライム会員の場合、Amazon Photosは容量無制限、Amazon Driveは5GBまで。

通常のAmazon会員は、Amazon PhotosとAmazon Driveを合わせて容量は5GBまで。

Photoは写真、動画(5GB)専用、Driveはファィルその他
公式サイトへのリンク

 

以上、Macでのバックアップの説明をしてきました。OSを含むMac全体とファィルやデータの2種類ありますが、Time Machine は手軽で便利なので、ぜひ使用してみてください。

✐「バックアップから復元する」の記事はこちらをご覧ください。


 

4.まとめ


 

できれば、ファイル、データのバックアップOSシステムを含むMac 全体のバックアップの2つはどちらも取っておきましょう。

説明した以外にも、専用のソフトを使う、修理店にやってもらうなどもありますが、それほど難しくないので最小限の出費で十分役割を果たせる方法としてチャレンジしてみてください。

交通事故が起きてから保険に入るのでは間に合わないように、パソコンが不具合になってからではできることが限られてしまいます。

日頃からバックアップをしておけば速やかに解決することが可能になります。

 

最後までお読 みいただき、ありがとうございました。
お気づきの点などありましたら下の「コメント欄」または「お問合せ」からお願いいたします。

 

 

 

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