すでにTVやいろいろなメディアで報道されている「スーパーITシニア 若宮正子さん」をご紹介したいと思います。
最近TVを観ていて感じること、犬や猫のかわいい(おかしい)動画、芸人さんたちのグルメ巡り、アスリートの人たちのチャレンジ、クイズ対抗などどこの局も似た企画が多い気がします。
なるほどコロナ禍で体脂肪と同じくらいストレスを溜めてしまっている人が多いので、「癒されること」や「擬似体験」、「ちょっとした頭の体操」などが受けるのかもしれません。
しかし2021年10月17日放送の 「ナニコレ珍百景 」で高齢の女性が、デジタルを独学で会得し様々な機器を使いこなして人生を楽しみ尽くしている姿が紹介された時、私はほっぺたを100回くらい引っ叩かれたようなショックを受けました。
若宮正子さんが高齢にも関わらず、スマホのアプリを開発したり、ゲームのプログラミングをしている光景。
「感動しました」「元気をもらいました」「癒されました」などのありきたりフレーズでは済まされない何かが、心に残り続けています。
若宮さんはこんな人
若宮正子さん ( 現在88歳 ) は、元々銀行員でコンピューターとはあまり縁がありませんでした。
定年まで勤めた銀行員の頃は計算はソロバンを使っていましたが、60歳の定年を前にパソコンを購入して夢中になってしまいます。
一人暮らしではつまらないので、パソコン通信を始めたかったのがきっかけでした( 3ヶ月ひたすら独学で ) 。
外の人たちとつながるようになり、シニアの生きがいづくりを目的とする「メロウ倶楽部」に参加したことでさらに活動が飛躍していきます。
○会員制メロウクラブ ➜ HOMEページ
今ではWindowsもMacもサクサク。スマートスピーカーからスマートウォッチ、VRゴーグルでネットチャットまでも自在に使いこなしています。しかもその楽しそうな姿。
皆と楽しいことをしたいという思いから、プログラミングを自ら勉強して「hinadan」というアプリを完成させました。ひな祭りに飾るひな壇を正しく配置するパズルゲームです。通常のゲームアプリは主に若年層が操作することを念頭に設計されますが、hinadanは高齢者が使うことを意図して作られています。
(注) 現在Appストアではダウンロードができない状態になっています。
マイクロソフト幹部陣も仰天したという「エクセルアート」、七草がゆの野菜を当てる「ななくさ」・・・
など、その後も独創的なアプリを次々開発。
○若宮さんの 「 Excel アートミュージアム 」 ➜ こちら
2017年には米アップルの年次イベント「アップル世界開発者会議(WWDC)」に世界最高齢のアプリ開発者として招かれ、ティム・クック最高経営責任者(CEO)から称賛されました。
2018年の国際連合 社会開発委員会では基調講演を行い、内閣府主催の「人生100年時代構想会議」に82歳の最年長メンバーとして参加するなど現在も活躍を続けています。
若宮さんのグッと来た語録
► 高齢者ほどITが必要、でもそれを使う人に、テクノロジーのアレルギーがあってはダメ
► 高齢者こそが便利に 海外では処方箋とかの医療や銀行サービスも1つのサイトで受けられる
►「5G」時代を迎えれば、病院に通わなくても遠隔医療サービスなどを受けられることが技術的には可能になるが、日本は法整備や対応が遅れている
►VR仮想空間でのチャットは楽しい! 80歳は伸び盛り!老いてこそデジタル !
現在はブロードバンドスクール協会理事を務め、2021年9月に発足したデジタル庁のアドバイザーに就任し、高齢者目線でアドバイスしています。
○ 若宮さんの自己紹介 ホームページ 「 マーチャンのページ 」より
私自身、仕事でパソコン相談を受けた人たち(自分も含めて)の大半は、苦手意識、面倒臭いことは人任せ、もう歳だから(60歳代で!) のような思い込みと言葉で、自分の余白 (可能性)をどんどん切り捨ててしまっているのだと感じてきました。若い人にも結構いると思いますが。
デジタル・ITは単に知識や技術ということだけでなく、すでに私たち一人一人の生活そのものになりつつありますが、自分の枠を飛び出して新しいことにチャレンジしようとする人は多くありません。
使ってみると「デジタル・IT」は絶対、便利で楽しいものです。デジタルはやったモン勝ちの世界。
知識・経験や性別、年齢にも関係なく 「 Yes, We Can Do ! 」です。
[ 参考 ] 若宮さんについて掲載された主な記事や情報 ( いずれも外部サイト )
➜ ACジャパン全国広告キャンペーン 若宮正子さん登場 TVCMと新聞全面広告 ( 2022 / 7 )
➜ ウィキペディア 若宮正子(Wikipedia)
➜ 日経ウェルエイジング 人生は60歳から花開く
➜ みんなの介護 賢人論
➜ Connect Tips (未来のビジネスチャンスと今をつなぐヒント )
まとめ
私たちが生きている間は、いつも何かを選択していると言って良いでしょう。右か左か、それとも真ん中か…
普通は楽な道、平らな道を選んでしまいがちです。平らな道を歩いても景色が大きく変わることはありません。
何かを成し遂げたいのであれば、あえて険しい道に分け入ることを、多くの先人が示してくれています。
何をしたいのか、何を達成したいのかというブレない気持ちを持ち続けましょう。行動に移しましましょう。
最後までお読 みいただき、ありがとうございました。
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