かつて私は160GBのiPodに目いっぱいの音楽を詰め込んで持ち歩いていました。しかし数年経つとバッテリーがへたってしまい1時間もすると聴けないという状態になってしまい、困っていました。
iPhoneXで256GBの機種が発売されたので即機種変、200GBは音楽ファイルという状態。(約45,000曲) 通勤電車の往復で全ジャンルを、曲でシャッフルというメチャクチャで楽しい聴き方してました。
( 通勤がなくなった現在は、Apple Music のおすすめプレイリストを普通に聴いています)
1970年台後半頃までは後半まで外で音楽を楽しむには、大きなカセットデッキを持ち歩くしかありませんでした。
ところが1979年に誕生したSonyウォークマンは、どこへでも音楽を気軽に持ち歩きプライベートに楽しむことを可能にしてくれて大ブレーク。
さらにより良い音を求めるニーズが高まって、CDプレイヤ、MDプレーヤーなどが発売されます。今日ではストリーミングの配信サービス、Youtube など、聴き方やソースの形がますます多様化しています。
SONYとウォークマンの大ファンだったあの Steve Jobs が、iPod を世に送り出し、さらにiPhone ( スマホ ) の開発へと繋がっていったことはご承知の通りです。
私たちがどこへ行くにも持ち歩くスマホは、今では手軽に音楽を聴くデバイスとなり、簡単にお気に入りのCDの曲を取り込むこともできるようになっています。
配信ストリーミングではなく、気に入ったアーティストの曲だけを聴きたいという人のために、
CDをスマホに入れる手順をデバイス、OS別に説明していきましょう。
はじめに
CDからスマホに音楽を入れる方法についておさらいをします。
基本の、パソコンを使ってAndroidやiPhoneにCDから曲を入れる方法です。
- 手順1音楽CDをパソコンにセットする
- 手順2パソコンに音楽データを取り込む
- 手順3スマホに音楽データを入れる (同期する)
お使いのスマホに合わせて、Android ( Windows )、iPhone ( WindowsとMac ) のそれぞれの手順を説明をしていきます。
” Windows ” でCDからスマホに音楽を取り込む手順
Windowsから、
Androidに入れる場合は、「Windows Media Player」
iPhoneに入れる場合は、「Windows版 iTunes」
を使用します。
「Androidスマホ」に入れる場合の手順
Windows Media Player を使用します
Androidの場合は、
CD➜Windows PC ( MediaPlayer ) ➜Androidの手順で取り込む方法が一般的で簡単です。
> CDの曲をPCに取り込む
- Step1Windows MediaPlayer を開く
- Step2パソコンにCDをセットする
- Step3CDが読み込まれると曲のトラックが表示されるので、取り込む曲にチェック
- Step4上部の「取り込みの設定」→「音楽の取り込み」タブ→「形式」が「MP3」になっているか確認
- Step5上部の「CDの取り込み」をクリックする
- Step6曲の取り込みが始まります
※Windows Media Playerの起動が初めてなら、「取り込みオプション」ダイアログボックスが表示されるので設定をお好みで選んでください。ただし規約にチェックマークは必ずつけてください。
取り込みが完了した曲は、「ミュージック」フォルダ内に保存されます。
*Windows Media PlayerでのCDの取り込みについてさらに詳しく知りたい方はこちら ( Microsoftサポートページ ) を参考にして下さい。
> 曲をPCから「Androidスマホ」に入れる
Androidに曲を入れる方法については、
(1) AndroidスマホをWindows PCに繋いで直接入れる
(2) MediaPlayerを使って入れる
の2通りありますので、それぞれ手順について紹介します。
まずは、パソコンにAndroidスマホを接続した上で以下の手順で行ないます。
- Step1USBケーブルで AndroidスマホとWindows PCを接続する
接続すると、エクスプローラの左メニューに「Androidの端末名」が表示される
- Step2「コンピューター」を開いて、「Androidの端末名」のフォルダが増えているか確認して開く
- Step3「MUSIC」のフォルダがあるのでダブルクリックして開く
※機種によって表示名が異なることがあります
- Step4パソコンに取り込んだ音楽データをスマホの「MUSIC」フォルダにコピーする
ドラッグ&ドロップ、またはコピペで
以上の手順で音楽データがAndroidのMUSICフォルダに転送できれば、あとはAndroidの端末上からPlayミュージックなどの音楽プレイヤーアプリを使って再生することができます。
もしMUSICフォルダが表示されない時は?
WindowsでAndroidを開いても「MUSIC」フォルダが表示されない場合は、USB接続を行った後、スマホの画面上部から下にスワイプして通知センターを表示し、
「USBを充電に使用」をタップしてその他のオプション「ファイル転送」を選択しましょう。
「ファイル転送」を選択できない場合は、充電専用のケーブルを使っていることが考えられます。データ転送に対応したケーブルを用意してください。
- Step1Windows Media Playerを起動する
- Step2スマホとパソコンをUSBケーブルでつなぐ
Androidの通知パネルに「メディアデバイスとして接続」が表示されているか確認します。
- Step3Media Playerの右上の「同期」をクリック
スマートフォンのアイコンが表示されているのを確認する
- Step4スマホに入れたい曲やアルバムをそのスマートフォンの下の「同期リスト(空白の部分)」にドラッグ&ドロップする
- Step5右上にある「同期の開始」をクリックする
ちなみにAndroidにSDカードが刺さっている場合、「次のデバイス」をクリックすることで、同期先を「内蔵ストレージ」「SDカード」で選択できます。スマホ本体に音楽を入れるなら「内蔵ストレージ」、SDカードに入れるなら「SDカード」を選択しましょう。
音楽の取り込みが完了したら、Android上のミュージックアプリに音楽が入っているか確認しましょう。
Windows Media Playerはパソコンのサポートと連動しています。ネット環境が使えないWindows 7以前のOSでお使いの方は他の方法にもなれておいた方が良いかも知れません。
ちなみにWindows Media Playerを、何らかの理由で再インストールしたい場合は、こちら(Microsoftサポートページ)を参照してください。
ここまでが 、「CD→Windows PC ( Media Player ) → Android スマホ」 の音楽を入れる手順です
ちなみにMacからAndroidに入れる方法は、
ファィル転送のソフトウェアを使用する、
Bluetoothで転送する
などの方法があるようですが、手順が煩雑になるのでここでは省略させていただきます。
「iPhone/iPad 」に音楽を入れる場合の手順
> CDの曲をiTunesを使って取り込む
- Step1Windows版 Apple iTunesを使用します
iTunesがない場合は下記からダウンロードしておいてください。
► Windows版「iTunes」のダウンロード ➜ Apple サポート 公式ダウンロード案内ページ - Step2Wondows PCのiTunesを起動して、ドライブにオーディオCDをセットします
CDの情報が表示されない場合は、iTunesウインドウの左上にある「CD」ボタンをクリックします
- Step3表示されるウインドウで、実行したい操作設定を選択します
(1) CDのすべての曲を読み込む時は全てをチェック、読み込みたくない曲はチェックを外します
2) インポート設定で選択できる「インポート方法」はAndroidに入れる場合は、汎用性の高い「MP3 エンコーダ」を選択しましょう - Step4右上の「読み込み」ボタンを押します。
- Step5確認画面の「はい」をクリックするとCDの読み込みが始まります
※ インターネットに接続していない場合、またはCDの情報が見つからない場合は、曲が「トラック01」、「トラック02」のように表示されます
※ 曲を読み込んでいる間もiTunesを使い続けることができます
※ 読み込みをキャンセルするには、「読み込みを中止」をクリックします - Step6曲の読み込みが終わったら、iTunesウインドウの右上にある「CD取り出しボタン」をクリックします
※ パソコンにすでに保存してある音楽データは、iTunesの「ミュージック」ライブラリを選択した画面にドラッグ&ドロップすれば登録することができます
- Step7取り込みが完了した曲は、「ミュージック」フォルダ内の「iTunes」フォルダに保存されます
> 取り込んだ曲をiPhone/iPadに入れる
iPhoneに入れる方法は、
(1) USBケーブルでiPhoneをWindowsPCに接続する
(2) Wi-Fiを利用する
の2通りがあります。
- Step1iPhoneとパソコンをUSBケーブルでつなぐ
- Step2PCのiTunesを起動する
- Step3iPhoneの形をしたアイコンをクリックして出てきた項目の「概要」をクリックする
- Step4左のメニューから「ミュージック」をクリックし「音楽を同期」にチェックを入れて、iTunesの左下「同期」をクリックする
・ボイスメモの同期しか表示されない場合は「iCloudミュージックライブラリ」の機能がオンになってることが考えられます。iTunes経由で同期をするには、iTunesとiPhoneの設定を次のように変更する必要があります。
・iPhone・・・「設定」→「ミュージック」→「iCloudミュージックライブラリ」のスイッチをオフにします。
・iTunes・・・「環境設定」→「一般」→「iCloudミュージックライブラリ」のチェックをオフにします。 - Step5しばらく待つと音楽データの同期が完了します。
※ 同期が完了したらiPhoneの【ミュージック】アプリから音楽が取り込まれたか確認してみましょう!
- Step1Windows PCのiTunesで、iTunesウインドウの左上近くにあるデバイスボタンをクリックします
- Step2概要をクリック
- Step3「Wi-Fi経由でこの<デバイス>と同期」のチェックボックスを選択します
- Step4「適用」をクリックします。これだけで同期されるので簡単ですね。
※ Wi-Fi接続のほうが、手間がなく自動で同期されるため、取り込む頻度が多い方には便利かもしれません。
※ iTunesのライブラリに音楽や動画を追加すると、自動的にiPhoneのミュージックアプリやビデオアプリからも見られるようになっているはずですので確認してみてください。
” Mac ” でCDからスマホに音楽を取り込む手順 (+最新事情)
「iPhone/iPad 」に音楽を入れる場合の手順
Mac→iPhone/iPadでは Apple「 Music App 」を使用します
手順は、前記の iTunes を使用したWindows PC → iPhone とほとんど同様の手順で行うことができます。
- Step1ミュージックアプリを起動
- Step2CDを入れる
- Step3読み込みをする
- Step4iPhoneをUSBでMacと接続
- Step5Finderにマウントされるので同期する
Windowsと異なるのは以下の一点だけです。
2019年Catalia以降のMacの場合は「iTunes」ではなく「Apple Music App」( ミュージック・アプリ )を使うようになりました。
名前と仕様が変更になり混乱してしまいがちなので、その点を説明していきます。
歴代Mac OS
macOS Monterey ⬅︎ macOS Big Sur ⬅︎ macOS Catalina ⬅︎ macOS Mojave ⬅︎ macOS High Sierra ⬅︎ macOS Sierra
⬅︎ OS X El Capitan ⬅︎ OS X Yosemite ⬅︎ OS X Mavericks ⬅︎ OS X Mountain Lion ⬅︎ OS X Lion
⬅︎ Mac OS X Snow Leopard ⬅︎ Mac OS X Leopard ⬅︎ Mac OS X Tiger
Catalina以降のMacでは、Apple Music App (ミュージックアプリ) で音楽だけを扱うことになりました。
それまでiTunesで一括管理していた、映画・動画、ポッドキャスト、オーディオブックはそれぞれ別のアプリによって扱うようになっています。
► iTunesを使うMojave以前のイメージ
► Apple Music Appを使うCatalina以降のイメージ
※ 現在は、Finder上でiPhoneと音楽ライブラリーを同期するように変更されている点が大きな違いです。
※ iPhone側で音楽以外のアプリ ( Apple TV、Pod Cast、ブック ) を起動すると、それぞれのライブラリーを自動的に読み込んで同期されるようになっています。
「Androidスマホ」に音楽を入れる場合の手順
Macを使用してAndroidに入れるには、ファィル転送のソフトウェアを使用します。
ファィル転送のソフトウェアとして、Googleから「Android File Transfer 」というソフトが無料配布されています。
- Step1Macに Android File Transfer をダウンロードしてインストールします。
- Step2Android File Transfer を開きます
次回からは、スマートフォンを接続すると自動的に開きます
- Step3スマートフォンのロックを解除します。
- Step4USB ケーブルを使って、スマートフォンをMacに接続します。
- Step5スマートフォンで [このデバイスを USB で充電中] の通知をタップします。
- Step6[USB の使用] の下で [ファイル転送] を選択します。
- Step7Mac側で、Android File Transfer のウィンドウが開いたら、ファイルをドラッグします。
- Step8転送を終えたら、USB ケーブルを取り外します。
Macは、Mac OS X 10.5 以上を搭載したパソコンが必要で、スマホのAndroidのバージョンによってうまくいかない例もあるようです。
他にも、Bluetoothで転送するなどの方法があるようですが、手順が煩雑になるので、ここでは割愛します。
スマホならダウンロードして保存、Wi-Fiがなくても聴ける !
パソコンもケーブルも不要な機器がある
ここまでいろいろ説明してきましたが、技術の進歩は驚くばかり。こんな機器も登場しています。
パソコンなしで、ケーブルもなしで、CDがスマホやタブレットにコピーできてしまうのです。しかも価格は10,000円ほど。工夫次第で、CDのコレクションを整理するチャンスかもしれません。
スマホで音楽を聴く場合の注意点
スマホで音楽を聴くことは楽しく便利ですが、いいことばかりではありません。デメリットもあります。
1.スマホの容量が少なくなってしまう。
メモリーカードへ保存できるAndroid機は別として、スマホに同期保存できる容量(曲数など)は限られてしまいます。
保存する音楽ファィルは追加することは多く、削除する作業は滞りがちです。こまめに整理が必要になります。
2.バッテリーの減りが早くなる。
最近はBluetoothイヤホンで聴くことが多いですね。Bluetoothもバッテリーを消費します。聴きながら、さらにLINE、ニュース、ゲームなどをしているとバッテリーがどんどん減っていきます。ひいてはスマホの寿命に影響を与えてしまうことになりかねません。
3.通信環境に左右される
iPhoneの場合はiCloud、 Androidの場合はGoogle Driveに音楽データをUPし同期することができますが、Wi-Fiのない場所など聴く状況によってはデータ通信が増えてしまいます。またハイレゾなど高音質の曲を聴く場合も同様です。
4. 3と同様、常に音楽をストリーミングで聴いていると、契約ギガバイトが消費されます。
また時間、場所によっては通信速度が極端に遅くなり音が途切れることがあります。
そこで・・・
ミュージック専用プレーヤー [DAP] という選択肢
スマホではなく、音楽を聴く専用のプレーヤー(Digital Audio Player)を使うことのメリットを考えてみましょう。
専用プレーヤーを使用しているファンは結構多く、2019年5月にAppleがiPod Touch 7世代を発売したところ発売日には大変な行列ができたそうです。また今でもSonyのウォークマンシリーズや廉価な海外製Mp3プレーヤーには根強いファンがいます。
最近では、Apple、Sonyを含めて新製品への取り組みは目立っていません。逆に中華製などの海外低価格のMP3プレーヤーが多く出回っています。以前より品質は向上しているようですが、玉石混交の感は否めないところですね。3000円台からあるので割り切って挑戦してみるのもアリかと思います。
今時点(2021/10/10)での国内メーカーだと、パソコンなしでダイレクト録音もできるので、Sonyがオススメです。さらにスマホ内の音楽・ストリーミングサービスも高音質に聞くことができる「Bluetooth(R)レシーバー機能」が便利です。
iPhone、MacのユーザーはやはりiPodがよいかもしれません。使い勝手、Mac、Musicアプリとの連携がとてもスムーズです。ただし価格が手頃な中古品はバッテリーの持ちが少し不安かもしれません。
2001発売 初代iPod | 2019発売 iPod touch 7th gen. |
2022年5月、AppleはiPodの製造中止を発表しました。「iPod touch」について在庫がなくなり次第販売終了するとしています。音楽プレーヤーとしてのiPodは約20年の歴史を終えることになります。
初代iPodは、1,000曲の音楽をHDDに搭載可能で10時間のバッテリーを搭載した音楽プレーヤーとして2001年10月に誕生。2004年にはiPod mini、2006年にはiPod nano、2007年にはiPod touchとバリエーションを増やしていった。2022年時点では第7世代iPod touchのみがiPodシリーズの現行機種となります。
現在Amazonでは、128GBのiPod touch が 100,000円の価格で出品されています。依然として人気は衰えていないようですが…
► 専用プレーヤー(DAP)のメリット
1.スマホの容量を気にせず使用できる。
内蔵ストレージタイプは一般的には8GB〜16GBのものが多め。4GBなら約860曲、8GBなら約1800曲入ると言われています。
2.スマホの充電切れを心配しなくて良い。
30時間から50時間ほど連続再生が可能な製品が主流となっているようです。
3.SDカード記録タイプは容量を増やすことが容易。
機種によって2GBから256GBくらいまで好みで選べる。
4.SDカード記録タイプはカードの入れ替えで持ち歩く音楽リストを気軽に変更できる。
5.価格が手頃。
海外製のものは数千円台からありスマホと比べるとかなり手頃。
► 専用プレーヤーのデメリット
1.小型化が進んでいるが、スマホと両方持ち歩く不便さ。
2.スマホとは違う操作感。
3.超安価な海外製品は信頼性に少し疑問が残ることも。
ここで一つのアイデアです!
もし機種変をしたときに前のスマホが手元に残っている場合は
それを音楽専用プレーヤーに活用してはいかがでしょうか。
SIM無しでも通信以外の機能は使えるはずです。
(故障していない、という前提ですが・・・)
あとがき
CDからスマホに音楽を取り込む方法を説明してきましたが、お役に立ちましたでしょうか。
現在、デジタルの音楽は高音質を求める方向に進んでいて、ハイレゾや空間オーディオなど話題がつきません。当然聴くための機器も進化しています。
でも一番大切なのは、自分の聴きたい曲を好きなときに、好きな場所で、自分のスタイルで聴くということですね。
デジタルは、言葉や操作に慣れないとわかりにくく、面倒に感じるかもしれません。
しかし、少しずつ繰り返し利用していくと楽しさが増し生活に溶け込んでいきます。
今まで使っていた機器の知らなかった機能が発見できることもあります。
デジタルは、楽して楽しむ技術であることを感じていただければと思います。
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