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動作がいつもと違う、おかしいなと思った時、最初にどうすればよいかを説明します。
スマホやパソコン ( 以下デバイスといいます ) の動作がおかしい時、初めにやることは?
正解は・・・
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です。 ( 正確には、「電源を切って、もう一度入れ直す」です。)
「あれっ? どうして? 」と思ったときに私はまず最初に必ず行いますし、相談を受けた時もそのように説明しています。
問題のあるデバイスの電源を落とし、数秒間待ってから、もう一度電源を入れてみると、嘘のように解決していることが結構あります。
ここからその理由とデバイスごとの再起動の手順をお話ししていきます。
トラブルが起きる一番の原因
以前の古いデバイスは一度に一つの作業しかできませんでした。一つのソフトを起動すると、他のソフトは一旦終了してからでないと使えませんでした。
今は性能がとても向上して、複数の作業を同時進行することができます。ソフトをいくつも立ち上げて、切り替えながら作業ができます。 ( マルチタスクといいます )
例えばとても優秀なスタッフさんがいるカフェで、Aテーブルの注文を聞いているときに、BやCやDのテーブルから一度に注文を言われる状況を想像してみてください。
注文の声は優秀なスタッフさんの耳には届いていますが、全ての注文表を即座に書いて、復唱確認し、オーダーを通すことなどはできないですよね。
スマホやパソコンはタスク ( 注文 ) を同時に処理しながら、その内容をメモリーに読んだり書いたりを超高速で繰り返しています。その過程で、整合性が取れなくなったり内容が断片化してしまい、正しい信号の流れを維持することが難しくなってしまうことがあります。
てんてこ舞いしてパニクっている状態です。
その結果正常な作業がストップしてしまいます。フリーズ(固まってしまう)です。散らかった部屋で物を探すのが難しいような状態にも似ています。(親が散らかった部屋を片付けろと文句を言うのと似ていますね)
最近のデバイス・OSは、行き詰まった処理を見つけて素早く取り除き整然と処理し続けられるように設計されていますが、処理が追いつかずエラーになる時はやはり
“再起動する=片付いた部屋に戻す“
がベストな解決法であることになります。再起動することであらゆるタスクを削除し、真っ白な状態で再スタートできるのです。
再起動時のお約束
再起動にはいくつか注意事項があります。
①問題によっては、繋がっている複数のデバイスを再起動する必要があります。
例えば、インターネット接続が切れて、ネットワーク接続エラーになった場合、スマホ、パソコン、ケーブルモデム、ルーター、無線LAN中継機なども再起動したほうがいいです。
ネットワークスイッチやモデム、WiFiルーターのように、電源ケーブルを抜くような再起動のやり方でも特別問題が起きないデバイスもありますが、ネットワークに接続したストレージデバイス ( NAS ) などでは大きな問題になることがあります。
②バソコンの場合はいきなりコンセントを引き抜いて、挿し直すのではなく、必ず「システム終了」や「再起動」などパソコンから操作して電源を落とすようにしてください。
フリーズしていてシステム終了 ( シャットダウン )ができない時は仕方ありませんが、いきなりコンセントを引き抜いてしまうと、繋がっている外付けHDDやSSD、USBスティック、SDメモリーカードなど他の機器が破損することがあります。
再起動の手順
スマホの再起動
⑴ iPhoneの場合 ( iPhone X、11、12 )
- サイドボタンといずれか片方の音量調節ボタンを同時に長押しし、電源オフスライダが表示されたら離します。
- スライダを右にドラッグし、電源が切れるまで 30 秒ほど待ちます。
- デバイスの電源を再び入れるには、(iPhone の右側にある) サイドボタンを Apple ロゴが表示されるまで長押しします。
- iPhone SE (第 2 世代)、8、7、6 は右側のサイドボタンの長押しします。それ以前の機種はトップボタンを長押しします。
⑵ Androidの場合 ( 全ての機種でほぼ同じ )
- 電源ボタンを長押しします。
- メニューが表示されたら、「電源を切る」もしくは「再起動」をタップします
- 「電源を切る」を選択した場合は、再度電源を入れます。
再起動で症状が改善されない場合や、画面が固まってしまって上記の操作ができない場合は「強制再起動」をします。
iPhoneの機種 | 画像 | 強制再起動の方法 |
iPhone X、iPhone XS、iPhone XR、 iPhone 11、またはiPhone 12 | 音量を上げるボタンを押して素早く放し、音量を下げるボタンを押して素早く放してから、サイドボタンを押さえたままにします。Appleロゴが表示されたら、ボタンを放します。 | |
iPhone 8またはiPhone SE(第2世代) | 音量を上げるボタンを押して素早く放し、音量を下げるボタンを押して素早く放してから、サイドボタンを押さえたままにします。Appleロゴが表示されたら、ボタンを放します。 | |
iPhone 7 | 音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタンの両方を同時に押さえたままにします。Appleロゴが表示されたら、両方のボタンを放します。 | |
iPhone 6sまたはiPhone SE(第1世代) | スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンの両方を同時に押さえたままにします。Appleロゴが表示されたら、両方のボタンを放します。 |
Androidの機種 | 画像 | 強制再起動の方法 |
Galaxy | 電源キー①と音量キー②の「下」を同時に7秒以上押す。電源が切れたら電源キーを①長押しして再起動。 | |
Xperia | 電源キー①と音量キー②の「上」を同時に9秒以上押す。バイブレーターが3回振動したら電源キーを離す。電源が切れたら電源キーを①長押しして再起動。 | |
Aquos | 電源キーを8秒以上押す。バイブレーターが振動したら離す。電源が切れたら電源キーを長押しして再起動。 |
パソコンの再起動
パソコンはスマホよりさらに複雑な仕組みが組み込まれています。スリープではなく確実に再起動するようにしましょう。
普段電源を入れたままにしていて、作業が終わるとスリープにしている方がいます。起動時の時間と電力を節約するためと言われますが、良し悪しの両面がありますので、時々フレッシュアップのためにも電源を落とすように心がけましょう。
⑴ Macの場合
Appleメニュー→ システム終了または再起動
(2) Windowsの場合
スタートメニューボタン→ 電源ボタン→ シャットダウンまたは再起動
⑶再起動で解決しない時
➀周辺機器の再起動をしてみる
例 1 : インターネットに接続できない問題がある場合
➊バソコン→ ➋Wi-Fiルーター→ ➌ネットワークスイッチ( 使用している場合 )→ ➍モデム
の順に電源を切ります。5分〜10分程おいて、この逆の順序で電源を入れていきます。
パソコンを起動してインターネットが繋がったか確認します。なお解決しない場合は、このプロセスを2〜3回繰り返してみます。
➁周辺機器を全て取り出し ( 接続解除 ) して、パソコンを再起動してみる
外付けHDD、SSD、USBメモリー、SDカードなどの読み込みや書き込みがエラーになっている場合有効です。必ずパソコンを終了、シャットダウンした後に接続を外します。
無事パソコンが再起動したら、一つずつ機器を接続して様子を見ることで問題の原因になっている機器の特定ができます。
まとめ
スマホやパソコンに問題が起こった場合は最初に再起動を行ってみてください。デバイスの重大な故障でない限り、解決することが予想以上に多いです。
再起動、強制再起動とも直近で行っていたアプリの作業がキャンセルされ、データが失われてしまいます。必要なデータは、可能であれば一旦保存しておきましょう。
不調が起きにくい環境にしておくために、普段から不要なファイルや写真、アプリなどは整理しておきましょう。
なお、ここまでの方法でも解決しない場合は、スマホやパソコンの状態を診断しながら問題箇所を探していく「セーフモードで再起動」という作業をすることになります。少し敷居が高くなりますが、また別項でご説明していきたいと思います。
安心して長く快適に使うために、いざという時のためにもバックアップはできるだけこまめに取っておくことが大切です。。
お読みいただきありがとうございました。
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