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ノートパソコンにモニターを追加すると使い勝手が快適に
持ち運びができて使用場所を選ばないノートパソコンですが、画面が小さいので、じっくり書類を作ったり、複数のソフトを開く、Zoomなどオンラインミーティングで資料を共有する時など、見にくかったりして作業性がよいとはいえません。
そんな悩みを解決してくれるのが「モニターを追加する」ことです。このことを、デュアルモニター化、マルチモニター化と呼んでいます。
画面、モニター、ディスプレイ、スクリーンは同じ意味で使っています。
現在テレビ画面は16:9の縦横比率 ( アスペクト比 ) が普及していて、パソコンやモニターもこの画面が主流です。
主な画面のおよその大きさを比べてみると、
のようになります。1インチは2.54cmで、画面の斜めの角から角の長さを表示しています。15.6インチは15.6×2.54=39.6 (cm) になります。
ただ画面の見やすさ、精細さなどは大きさだけでなく、それぞれのモニターの性能と解像度、画素数 ( ピクセル数 ) などによっても異なってきます。
画面の中にどれだけの情報 ( ピクセル ) を表示するかの「解像度の数値」は個々人の見やすさ ( 視認性 ) に影響します。
Windows 10、11 のパソコンの解像度の変更の仕方 → Microsoft サポート
モニターを1台追加するとパソコンの画面と合わせて2画面になるので「デュアルモニター」といいます。「マルチモニター」ともいいます。
パソコンとモニターの2つの画面で作業をすると、画面のサイズ以上の広さを感じ、操作性、効率が格段にアップします。
大きくウィンドウを広げられるので、普段の作業も「文字や画像が大きくはっきり見える」ことで快適に行うことができます。
デュアルモニターのメリット・デメリットを比較すると、
►メリット
1.ノートパソコンの狭い作業スペースを大幅に拡張できる ➡︎ 一般的な使用に!
2.同時に別の画面を表示できる ➡︎ オンラインミーティング、ゲームなど!
3.複数画面を1画面に見立てて使える ➡︎ 横長に、縦長に伸ばして写真や表計算シートなど!
4.外出先で他の人に画面を共有できる ➡︎ 動画やプレゼン、サイトなどを他の人と同時に見る!
5.メールや文書の読み書きがしやすくなる ➡︎ 視力の弱い人、高齢の方にも優しい環境に!
►デメリット
1.モニターを購入する費用 (1万円台から10万円台まで )
2.初めに設定が必要
3.視線を少し左右に動かす必要が出てくる
4.追加の設置スペースが必要になる
となります。
株やFXのトーレー ダーやプログラマー、ゲーマーに限らず、 私たちの普段使いでもストレスのない環境を整えることはとてもメリットが大きいと思っています。
以下わかりやすく説明していきます。
外部モニターに表示する方式は3通り
① マルチモニター(拡張デスクトップ)表示
複数台のモニターを 1 つの大きなデスクトップとして使用します。
モニター同士が1枚の画面のように、マウスカーソルが行き来できます。
2画面の広い表示領域を活用して作業できるので一番使いやすい表示設定で
お薦めの使い方です。
モニターをメイン画面に設定することも可能。
②シングルモニター
ノートパソコン ( またはモニター一体型パソコン ) の画面を表示させず、画面以外だけを利用して、大きく見やすいモニターのみに表示して使う方法です。
設定手順でモニターを「メインディスプレイ」に設定すると、ノートパソコンの画面は使用しないで、大画面のきれいな表示だけをを利用する方法もあります。
ノートパソコンの内部は正常で、画面だけが壊れた、などの時にも使える方法です。
③ミラーリング(クローン)表示
モニター上に同じ画面を表示する使い方です。
ノートパソコン ( またはモニター一体型パソコン ) の画面に表示されているものと同じ内容をモニターに表示させます。
ケーブルの長さの制約がありますが、
動画や資料を別な人と見る、などいろいろなアイディアが考えられます。
パソコン、モニターの形状、大きさ、アスペクト比 (縦・横の比率 ) 、解像度、表示設定などにより、モニター上の表示に余白ができることがあります。
パソコンの機種、OS、OSのバージョンなどによっては、設定のできない表示方式があります。
モニターを追加するための準備
1.機器の用意
2.接続の設定
環境をつくるのに必要な機器を用意
1.映像信号用のケーブル
2.モニター ( ディスプレイ )
1.映像端子に対応したケーブル
▶︎ノートパソコンの映像出力端子と、モニターの映像入力端子によって、映像用のケーブルの種類が決まります。端子の種類を間違えてしまうと接続できないので、不明な場合は購入する際に販売員さんに相談しましょう。
▶︎端子の規格 ( インターフェイス ) の種類
規格名 | 形状 (オス/ メス) | 特 徴 |
HDMI | パソコン用のモニターや家庭用のテレビにも多く採用されている映像端子です。現在、最も主流の映像規格で、汎用性が高く、高画質です。 標準以外に、ミニHDMI、マイクロHDMIもあるので注意しましょう。 | |
Type-C | AppleではTunderbolt という規格名を使用。USB-Cはコネクタの「形の規格」なので、USB Type-Cであれば全て映像出力や入力の対応が可能ということでありません。 対応しているパソコン、モニター(ディスプレイ)、USB Type-Cケーブルの種類なのかを良く確認する必要があります。 | |
DVI 29pin/24pin | DVIは、デスクトップパソコンや比較的古いノートパソコンについている端子です。デジタル信号・アナログ信号によってピンの数が変わってきます。 29pinのIタイプ(デジタル、アナログ両対応)と24pinのDタイプ(デジタル専用)があるので要注意。 HDMIへの変換が可能なケーブルがあります。 | |
D-Sub15pin (VGA) | アナログの規格で、VGA端子とも呼ばれます。3列のピンが全部で15個あり、デスクトップパソコンには多く搭載されています。 比較的古いノートパソコンに搭載されています。 | |
Display Port | HDMIよりもよりさらに高品質な映像を出力できます。2台以上の複数台接続に対応しています。 パソコン側がDisplayPortで、モニター側がHDMIの場合は変換ケーブルやアダプターで対応が可能です |
▶︎対応一覧
▶︎Amazonで売れているケーブル類
2.パソコンの映像接続端子に対応したモニター
アナログのD-sub ( VGA端子 ) では映像を R(赤)・G(緑)・B(青)の3つに変換して送受信するため、HDMIやDisplayPortといったデジタル信号に比べると画質が劣ります。
一方で、デジタル式ディスプレイケーブルには4Kや8K、16Kといった高解像度に対応しているモデルがあります。HDMIやDisplayPortを使用することで、4Kモニターなどの高解像度モニターが性能を発揮しやすくなります。
▶︎モニターの選び方
- 設置スペースや用途に合わせてサイズを選ぶ
- できればアナログよりデジタル規格を選ぶ ( 画質がかなり違う )
- 自分好みの位置に合わせやすい、高さ・角度が調整可能かどうか
- “ピボット機能”で90°回転して縦にできると、専門的作業*は作業効率アップ
( 専門作業*・・・縦に長いExcelシートなど、HTMLやプログラミングのコード編集など ) - 平面スペースが狭い場合は、モニターアームに取り付けられるVESA規格対応モデルを選ぶ
- フルHDでも十分きれいですが、より美しさや見やすさにこだわるなら4Kがおすすめ
- 液晶パネルの種類
▷IPS、ADSパネル・・・視野角が広いのが特徴。2つのPCモニターを斜めに配置した場合でも、端から端まできれいな画像や映像が見られます。
▷TNパネル・・・応答速度が速く、高速で動く映像が滑らかに映るため、ゲーミング用途におすすめ - 長時間使用するなら目にやさしい “ノングレア加工( 非光沢 )” モデルを選ぶ
- 真横に並べて「水平スパンモード」などクリエイティブに使うなら”ベゼル ( 縁 ) “が狭いモデル”を選ぶ
さらに
・用途、設置場所の確保、予算、機能とデザインなどをよく加味して購入しましょう。
・20インチ前後で 10,000円台 〜27インチ 100,000円台で機種、メーカーが豊富です。
・ハイスペックを求められるe-Sports、プロ写真家などの用途を除外すれば、20〜23インチ程度の2〜3万円クラスが使いやすい。
と思います。
► 20〜23インチクラスのモニター Amazon人気ランキング
3.使っていないテレビはモニターとして使える?
結論から言うと、「使えるには使える」です。ただし入力ポートがHDMIがある4Kの機種でないと実用性の点で難しいでしょう。
▷液晶TVでも古いものは「アナログ液晶TV」です。
▷D-sub ( アナログ信号 ) では画質が相当落ちてしまいます。
▷DVI→HDMI変換ケーブルやアダプターを使っても表示できるかは不明なことが多いのです。( やってみないと・・・です )
理論的にはできそうでも、実際はやっぱり無理だった、が映像分野の実状です。
▷パソコンとテレビをHDMIどうしで接続できて、モニターとして表示できた場合にも問題は出てきます。
1.TVは ( 4Kでも ) 映像処理のために、信号が入力されてから実際に表示されるまでに若干の遅延があります。わずなズレでも、長時間の作業ではストレスになります。
2.もともとテレビは、正確な色表現よりも、見た目に美しいと感じる映像を重視した設計で作られています。PC用モニターは色づけをせずに信号に忠実に再現する設計です。この差は、正確な色を見る “デザイン”、”写真などを扱う” などの分野では大きな問題になります。
3.最新の4kテレビを購入してTVとして見ながら、パソコンのモニターとしても使用することは可能です。設置・使用する場所の問題がないのであれば、ですが。( 使っていないTVという前提からは外れますね。)
4.結論
何がしたいかが重要ですが、実用性の点でTVをモニターとして使うことはあまりお薦めしません。新しく4kTVを購入するのでしたら、より性能の高い専用モニターを導入するほうが満足できる結果になると思います。
ノートパソコンでモニターを利用する設定
Windows10 でのモニター設定
Windows 10 /11 で追加ディスプレイ環境を設定するのは簡単です。
- ディスプレイとノートパソコンを接続したら、デスクトップ画面で右クリックし「ディスプレイ設定」を選びます。
- ディスプレイ設定から「表示画面を拡張する」を選択します。
- 変更が確認できたら「変更の維持」をクリックして終了です。カーソルやウィンドウを2画面で移動させることができます。
他のモードに切り替える時は、 キー + P を押すとモード選択ウインドが開きます。その中から項目を選んで「変更の維持」をクリックします。
1.PC画面のみ・・・バソコンの画面のみ表示してモニター側は何も表示されない。
2.複製・・・パソコンの画面と同じものがモニターにも表示される。
3.拡張・・・2つの画面を行き来できる。
4.セカンドスクリーンのみ・・・PC画面は何も表示されずモニターのみが表示される。
モニターの電源をOFFにすると自動的にPC画面のみになります。
Mac でのモニター設定
AppleにはCinema Displayという非常に優秀なモニターがあり、工業・建築の設計家、写真家やデザイナー、イラストレーター・アニメーターなどのプロに高い評価を得ています。
もちろんDELLやHPなどの市販モニターもつなぐことはできるのですが、Macパソコンは年代、機種、OSのバージョンなどによって、接続の可否、インターフェイスの条件区分があり、複雑になっています。
詳しくは、Apple のサポート「ユーザーページ」を参照してください。
まとめ
今まで伺ったモニターのトラブルで、一番多かったのは「モニター画面が映らなくなった」でした。主な原因は、モニターの故障ではなく「ケーブルの差し込みの接触不良」でした。モニターの寿命は結構長く、平均30,000時間として約10年は持つようです。
一度差し込むとほとんど掃除をしないことが多いですが、ケーブルやポートのメンテナンスとガタつきのチェックを時々行いましょう。
自宅に限定されますが、ノートパソコンにモニターを繋いで使い始めるとと、もう後戻りできないほどの快適さです。急にクリエイターになったような気分も味わえます。^^;
ノートだけでなくデスクトップでももちろん有効ですから、ぜひチャレンジして見てください。
最後までお読 みいただき、ありがとうございました。
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