➽ このサイトはMacと、デザイン・画像素材などは主にCanvaを利用して作成しています。
スマホとバッテリーの寿命
スマホのバッテリーの減り方が早くなるといろいろ困ったことが起きます。特に外に出るときに、途中で充電がなくなると、通話やメールができなくなる、バスや電車に乗れない、買い物が不自由になるなど公私共に支障が出てしまいますね。
モバイルバッテリーを持ち歩かなければならなかったり充電スポットを探したり不便この上ありません。バッテッリーの交換か、いっそ買い替えようかと悩ましくなります。
スマホやバッテリーの寿命は個々の使用状況に大いに左右されます。一日に使っている時間、どんなアプリをどのくらい使っているか、画面の明るさの設定、位置情報の設定などによって変わります。
買い替えのタイミングを見極めるためのポイントを、以下順を追って説明していきます。
スマホ本体の寿命は?
正式なアナウンスがされていないのでAndroidについては正確なことは言えませんせんが、iPhoneはApple社より、使用年数を3年として公式発表されています。もちろん、すぐに故障するというわけではなく、実際にはもっと長く使用できることがほとんどですが。
内閣府の消費動向調査によれば、ガラケーを含む携帯電話全体で
平均使用年数は3年~4年
と発表されています。買い替え理由としては、「故障」が38.8%、「上位機種への機種変更」が36.5%
と、この2つの理由で約70%を占めています。
しかし一方で、下取り再販やフリマ、オークションでの「中古スマホ」の人気は高いようです。
現在はスマホの価格が10万円前後であることを考えると、他の家電製品に比べるとかなり早く買い替えをせざるを得ないのはどうかなとも思ってしまうのですが…
JALのボーイング777型機は約250億円以上。飛行機は、きちんと整備をしつづければ、いつまでも使いつづけることができます。でも、だんだんに整備にお金がかかるようになるので、20年から25年で買い替えることが多いようです。
スマホは液晶画面(寿命60,000〜100,000時間)、CPU、メモリ、ストレージで構成されたパーツ類の性能不足、OSのサポート終了などで数年たつと使い続けることが難しくなる運命 ( =寿命 )と言えます。
* 次々と新しい技術、利用分野、アプリなどが開発され、それらに対応するため以前より早いペースで新機種、新OSを発表せざるを得なくなっています。そのため旧機種のサポートが年々難しくなっていくのだと思われます。
バッテリーの寿命は?
バッテリーはスマホ本体よりさらに劣化が早く進みます。
一般的に、リチウムイオン電池は300回の充電で約7~8割、500回の充電で5~7割程度の容量に劣化してしまうといわれています。
毎日充電していると、1年で 20〜30% 能力が低下 2年で 50%近く能力が低下する計算になります。
バッテリーの寿命は何年くらい?
スマホには「ニッケル水素電池など(eneloopなど)」から進化した「リチウムイオン電池」という種類の充電式バッテリーが使われています。このバッテリーは小型で軽く、簡単に高電圧を得ることができ、従来の電池に見られた「メモリー効果」による影響をほとんど受けないという優れたバッテリーです。
開発に大きく貢献した、旭化成名誉フェローの吉野彰(よしの・あきら)さんが2019年のノーベル賞化学賞を受賞しました。
「リチウムイオン電池」 は、使い方にさほど注意を払っていなくても劣化しにくい優れたバッテリーですが、それでも長期間使用していればどうしても性能が落ちていきます。
完全に充電できなくなるまでバッテリーを使うという場合を除けば、
約2~3年でバッテリーの交換を検討したほうが良い時期がくる
といえるでしょう。
バッテリーの状態のチェック方法
スマホのバッテリーの減りが早い! と思った時は、バッテリーの状態を確かめてみましょう。設定から辿っていくと確認することができます。
「設定」➜「バッテリー」➜「バッテリーの状態 サービス」➜「バッテリーの状態」が表示されます。
下の画面では、「新製品時の82%」の表示になっています。
「著しく劣化しています」と表示されているので「サービスオプションについて・・」をタップすると、バッテリー交換サービスのページになり、メニューを辿っていくと「修理サービス料金」から、Apple Care対象外で、料金が8,140円というところまでわかりました。
【PR】
iPhone修理アイサポ。ガラス割れ修理、即日修理!
Galaxy、Xperia、AQUOS、arrowsなどメーカー機種によって多少の違いがありますが、ほぼ似たような操作でバッテリーの状態を確認することができます。
ここではGalaxyシリーズを例に説明します。
AQUOSシリーズ 設定→システム→端末情報→電池製造情報→電池の状態が表示されます
Xperiaシリーズ 設定→システム→端末情報→電池性能表示→電池の状態が表示されます
[注] HUAWEI シリーズ Google Pixel シリーズ OPPO シリーズ LG シリーズ ではバッテリーの状態を確認する機能がありません。
バッテリーの交換費用
・修理依頼先
►Appleストア、Apple直営店、もしくは正規サービスプロバイダに行くと、その場でバッテリーを交換してもらえます。
・持ち込みする際は、事前にAppleサポートに予約しておきますが、多くの場合は店頭で順番を待つことになります。
・Appleストアに行く時間のない人は、配送修理オプションがあります。この場合は、指定日に配送業者が集荷してくれますので、店舗に行かなくても済みます。ただし戻ってくるまで 7〜10営業日ほどかかります 。
►Docomo、au、Soft Bankのショップでも、バッテリー交換してくれるサービスがあります。店頭ですぐに修理してもらえることもあれば、4〜7日営業日ほどかかることもあり、料金設定もキャリアごとで異なります。
・修理費用
Apple ストア 持ち込みの場合
AppleCare+に加入している場合 0 円
AppleCare+に加入していない場合
iPhone X iPhone XS iPhone XS Max iPhone XR iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 iPhone 12 Pro Max iPhone 12 Pro iPhone 12 iPhone 12 mini
一律 8,140円(税込)
Phone SE iPhone 6 iPhone 6 Plus iPhone 6s iPhone 6s Plus iPhone 7 iPhone 7 Plus
iPhone 8 iPhone 8 Plus など
一律 5,940円(税込)
➜ Apple バッテリー交換 (申し込み・費用など) サポートページ
キャリアショップ持ち込みの場合
Docomo、au、Soft Bankのショップ ごとに料金が定められています。メーカー、機種ごと、ショップごとに、5,940円~10,340円の幅があるので近くのショップで確認してみてください。
その場で待って交換できる、数日預かりになるケースなどがあります。
・修理依頼先
► 各キャリアショップに持ち込むか、オンライン修理受付サービス(auを除く) でバッテリーを交換してもらいます。
・Androidスマホには電池パックが取り外せる旧タイプとバッテリー埋め込みになっている新タイプがあります。
・旧タイプはバッテリーが取り外せるので、電池パックを購入して自分で取り換えることが可能です。店舗に在庫がない場合は、取り寄せに時間がかかる可能性もあるので、オンラインショップでの購入をおすすめします。
・新タイプはほとんどがバッテリー埋め込みになっているので、修理扱いになります。メーカーに修理してもらうことになるので、1~2週間の期間が必要ですが、代替機の貸し出しを利用することもできます。
►その他の修理ショップ*でも、バッテリー交換ができます。
・スマホの種類によっては、バッテリーが取り寄せになる場合もありますが、早い場合は1時間程度でバッテリーを交換してもらえることがあります。
・対象機種や価格などはショップによって異なりますので、ホームページや口コミなどを調べて確認しましょう。
*いわゆる「街の修理店」には注意が必要な場合があります。(後述)
・修理費用
► 旧タイプ 電池パックの価格はスマホによって異なりますが、2,500円~3,500円くらいです。
各キャリアでは電池パック購入時の割引サービスやプレゼントを行っていて条件を満たせばかなりお得になるようですので確認しましょう。
・ドコモ 同一機種を1年以上利用 ➜ 継続利用10年以上:1,000ポイントで購入可能
それ以外:2,000ポイントで購入可能
・au 安心ケータイサポートに加入 ➜ 同一機種1年以上継続で電池パック1個プレゼント
3年目に電池パックをもう1個プレゼント
・ソフトバンク 安心保証パック(プラス)に加入 ➜ 同一機種1年以上継続で電池パック1個プレゼント
► 新タイプ バッテリー交換費用 (修理扱い) はキャリアや機種で異なりますが、多くのスマホは10,000円弱です。
► 各社オンラインショップ
・ドコモ オンラインショップ
・au オンラインショップ ( 修理受付サービスはなし )
・ソフトバンク オンラインショップ
自分でバッテリー交換はできるの?
法律ではiPhoneを「改造」した段階で技適マーク(PSEマーク)を消去する義務が生じます。一般ユーザーや、正規の「登録修理業者」以外の修理業者がiPhoneを分解・改造することは、技適表示の除去義務違反に該当する危険性があります。技術基準適合証明マークを取得していない端末で電波を発することは電波法違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。
▶参考情報:総務省「技適マーク、無線機の購入・使用に関すること」
ある程度の知識や器用さがあれば工具などを用意して自分で交換することは不可能ではありませんが、さまざまなリスクを伴いますので、おすすめすることはできません。
- ネジ穴を潰す危険がある
- フロントパネルやその他のケーブルの断線、基板損傷のリスク
- バッテリーから発火する可能性
- 保証がきかなくなる
- iPhoneXS以降の機種から非正規店でバッテリー交換をすると「設定」の「バッテリー状態」の画面に警告文が出るような仕様になっています。このことにより下取りができないなどの不利な状況になることもあります。
Androidの場合、古いタイプのバッテリーパックを購入することで簡単に交換できるもの以外は、修理分解について、個人や、メーカーから委託を受けていない修理店は、仮に技術基準適合証明の事業を行う者として総務大臣の登録を受けていても違法とされるそうです。
罰則者には1年以下の懲役又は100万円以下の罰金という厳しい罰則適用になります。実績・信用のある店舗以外は、いわゆる「街の修理屋さん」は厳しいかもしれません。
バッテリー本体や工具パックなどはAmazonやオークションなどで購入ができるので挑戦する方も多いのかもしれませんが、その結果のリスクはiPhoneの場合とほぼ同様です。自己責任ということになります。
▶参考情報:総務省「登録修理業者制度」
バッテリーを長持ちさせる使い方
普段の電池の消費を抑えることで充電回数を減らして、バッテリーの劣化を防ぐことが一番大切です
充電を長持ちさせる使い方
スマホの設定を見直することで充電の減りを遅くすることができます。特に画面表示とGPSが一番充電を消費してしまいます。
画面の輝度・明るさを低くする ( 不便でない程度に暗くする )
待ち受け画面の工夫 ( できるだけ黒に近い画面に、動きのあるエフェクトやライブ画面は電力を消費 )
ナイトモード・ダークモードなどの活用も
省電力モードを利用する
使っていないアプリは終了させる
立ち上がったままだと裏で通信していることもあります
不要なアプリを削除する
ほとんどのアプリがアップデートの情報やメッセージなどの取得のために通信を使用します
必要のない時はGPSやWiFi、Bluetooth通信などの機能をOFFにする
知らない間にアプリが通信をしていることがあります
必要のない時は機内モードにしたり電源を切る
通信を遮断することで充電を大幅に節約できます
iPhoneの場合「Airdrop」を[オフ]に設定しておく
「AIアシスタント(Siri・Google)」を[オフ]に設定しておく
寿命を長持ちさせる使い方
なるべく電力を使用しない使い方がバッテリーの寿命を延ばすことにつながりますが、使用の環境も大いに関係します。
満充電状態の継続を避ける
20%になったら充電を開始するのが最良とされています
最近のスマホには「バッテリーマネジメント機能」があるので利用しましょう
充電0の状態で長期間放置しない
最小限の待機機能が働けなくなります
高温になる場所に置かない
場合によっては発火・破裂するなどの危険があります
超低温の場所に放置しない
スマホ・バッテリーの動作に適した温度は0℃~35℃の範囲とされています
充電しながらの利用はしない
内部に負荷がかかり過ぎて発熱し、膨張したりスマホ全体に悪影響が出ることがあります
充電は寝ている時に行うのがベストでしょう
充電機器(ケーブルや充電器)はできるだけ純正品を使用する
急速充電・高出力のもの、安価なものを優先するとバッテリーが劣化しやすくなることがあります
時間がある時は「低出力充電器」( 1A )でゆっくり充電がおすすめです
湿度の高い場所での長時間使用を避ける
防水機能はあっても水蒸気には強くありません ( 風呂場など )
まとめ
スマホのバッテリーについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。精密電子機器として正しく扱うことでバッテリーもスマホ本体も長もちします。
四六時中、肌身離さず使い続けている、なくてはならない存在の割には結構荒っぽい扱いをしているようにも思います。
バッテリーの持ちが低下してきたら黄色信号と捉え、買い替えも視野に入れながら早めの対処法を考えていきましょう。使っていないアプリを削除したら劇的に充電が減らなくなったという話もあります。
なお、バッテリーの交換時は修理と同様に、メーカーで初期化され全データが消去されます。そのためバッテリー交換に出す前には必ずバックアップを取っておきましょう。
オンライン手続きではデータの消去をしてから郵送するように案内されますが、仮に消去作業をせずに送ったとしてもメーカーに全て消されてしまいます。これはスマホ内にある電話帳などの個人情報を守るためです。
ならばバックアップをとって一旦初期化して見るのも一手かもしれません。本体やバッテリー性能の改善が見られるかもしれません。
コメント -心ない書き込みはご遠慮ください-