テレワーク、授業、セミナー、親しい人とのコミュニケーションなどZoomを利用する機会が増えていますが、画面に自宅の部屋の様子が映り込むことが気になりませんか。
Zoomには「バーチャル*背景」という自分の後ろの状態を他の画像で隠す機能があります。片付いていない部屋の様子を隠してくれます。
バーチャル* : 「仮想の」という意味です
この便利な機能を使っていない人はまだ多いのではないでしょうか。
Zoomの背景を他の画像や動画に着せ替えて、安心して集中できる環境を作りましょう。
Zoomにはたくさんの機能が用意されていますが、
使っている機種やOSの環境によっては使えない場合があります (後述)
バーチャル背景を設定する方法やシステム環境、注意点を説明していきましょう。
最後にオリジナルのバーチャル背景がダウンロードできるプレゼントのお知らせがあります。
Zoomの背景はバーチャル背景で着せ替えを!
バーチャル背景とは?
バーチャル背景は、Zoomミーティングの背景を実際の様子から、バーチャルな(仮想的な)背景に置き換える機能です。
Zoomミーティングをする際はふつうは自分の後ろの背景が映り込んでしまいます。バーチャル背景を設定することで自動的に別の背景を見せて実際の様子を隠すことができます。
バーチャル背景には画像だけでなく動画も設定できます。あらかじめいくつかの画像・動画などが入っています。また自分で好きなものを入れることもできます。
バーチャル背景の効果 メリット・デメリット
メリット1|自宅の様子が映らないで済む
プライベートな自宅の様子を画面に映らなくすることで、ストレスもなくなるので、気兼ねなくWebミーティングに参加することができます。
また自宅内背景からなんらかの個人の情報を見られてしまうことも避けられます。
メリット2|個性を発揮できる
グループの気軽な打ち合わせ、友人や家族どうしであれば、個性的な背景画像に設定することで雰囲気が盛り上がることがあります。
バーチャル背景をきっかけにやりとりが生まれ、コミュニケーションをスムーズにする効果も期待できます。
デメリット1|PCの動作が重くなる
次項の「必要システム条件」で説明しますが、バーチャル背景を使用すると、普段よりPCに負荷がかかります。
人物と背景の違いを認識して、背景だけを画像に置き換える必要があるためです。そのためPCで他の操作をを同時に行おうと思っても、操作が重くなってしまう可能性があるのです。
ミーティング中に、画面共有・データや資料の共有を使う場合には、背景の設定を変更したり解除することで動作の遅延が改善されることがあります。( 動画→画像、ぼかしや無地の画像などに変更する )
デメリット2|TPOによって使い分ける必要がある
ペットや家族、趣味性の強い画像や、面白画像などを設定してしまうと、公式の場に不適切だったり、他の参加者に不快だと感じさせてしまうことになります。
参加メンバーやミーティングのテーマ・状況を考えながら、バーチャル背景の使用を検討しましょう。
公式的なミーティング、重要な会議、参加人数の多いセミナーなどのときは、
・Zoomに初めから用意されている画像 ( 他の参加者とかぶってしまうことがありますが… )
・無地・単一色の背景 ( ペイントソフトなどであらかじめ作成しておく )
・「背景をぼかす」に設定
などが無難でしょう。
バーチャル背景を設定できる条件
使用するパソコンなどのスペック次第ではバーチャル背景が使用できない、またはグリーンスクリーンが必要なケースもあります。
Windows の場合
グリーンスクリーンなし/画像のみ | Windows 8以上 ・Intel i3 : 2コア以上 5代目以上 ・Intel i5 : 2コア以上 3代目以上 ・Intel i7 : 2コア以上 3代目以上 ・Intel i9 : 2コア以上 3代目以上 ・AMD : 8つの論理コア 2.0Ghz以上 ・ARM64 : Qualcomm Adreno 680以降 ドライバーバージョン27.20.1640.0以降 |
グリーンスクリーンあり/画像のみ | ・2.0Ghz以上(i5 / i7またはAMDと同等)のプロセッサを搭載したIntel 2コア ・AMDRyzen5/7/9以降 |
グリーンスクリーンなし/動画 | ・720pビデオはWindows 10(64ビット)、Intel i5デュアルコア以上 ・1080pビデオはWindows 10(64ビット) 、Intel i5クアッドコア以上またはAMD Ryzen 5以上 |
グリーンスクリーンあり/動画 | Intel i5クアッドコア以上またはAMD Ryzen 5以上 |
・CPU等の要件は一部省略しております。
Mac OS の場合
グリーンスクリーンなし/画像のみ | macOSバージョン:10.13以降 ・Apple M1 : i5-2コア以上、第6世代以降 ・Intel : i5-2コア、 第6世代以降 ( macOS10.14以降が必要 ) ・Intel : i7-4コア以上、第4世代以上 |
グリーンスクリーンあり/画像のみ | ・Apple M1 ・Intel : i5 / i7またはAMD相当、 2コア、2Ghz以上 |
グリーンスクリーンなし/動画 | macOS10.13以降 ・Apple M1(Macbook AirおよびPro) ・Intel i5 : 2コア以上、6代目以上、macOS10.14以降 ・Intel i5、i7、i9、Xeon : 4コア以上、 ・Intel i7、i9、Xeon : 2コア以上、6代目以上 ・その他のIntelプロセッサ : 6コア以上、AtomおよびYシリーズを除く ・Intel以外のプロセッサ : 8コア以上 |
グリーンスクリーンあり/動画 | macOS10.9以降 ・Apple M1 : ・Intel i5、i7、i9 、2コア、6代目以上、AtomおよびYシリーズを除く ・Intel i5、i7、i9、Xeon : 4コア以上 ・その他のIntelプロセッサ : 6コア以上、AtomおよびYシリーズを除く ・Intel以外のプロセッサ : 8コア以上 |
iOS (iPhone,iPad) の場合
- iPhone 8、8以降、X、またはそれ以降のモデル
- 第5世代および第6世代の9.7インチiPad
- 第7世代以降の10.2インチiPad
- iPad Pro
注:「背景をぼかす」オプションを使用するには、Zoomモバイルアプリのバージョン5.6.6(423)以降が必要です。
Android (スマホ・タブレット) の場合
Android8.0以降
arm64プロセッサ : 8コア以上 、3GB以上のRAM
GPU
・Qualcomm Adreno:540(Snapdragon 835 / Snapdragon SDM835)、または615より高い(QCS605またはSnapdragon SDM710)
Mali
・バージョンG72以降のGシリーズ
・CPUは、Exynos 9810、Exynos 990、Kirin 980、またはDimensity1000より後
これらの携帯電話メーカーのみがサポートされています。
Google、OnePlus、Oppo、Redmi、Samsung、Vivo、Xiaomi、Huawei
バーチャル背景の設定方法
バーチャル背景を利用するには事前設定が必要です。
バーチャル背景は人物と背景をリアルタイムで認識・区別し、背景のみを指定の画像や動画に置き換える機能で、グリーンスクリーンを利用するときれいに表示できることもあります。
パソコンでのZoom設定
Step1. 「Zoomアカウント」で先設定する
「Zoomのアカウント作成とアプリのインストール」が、まだ済んでいない場合は場合は、こちらの記事を参考に「アカウント作成とアプリのインストール」を行ってください。
(1) まずはWebブラウザ*からZoomのサイトに自身のアカウントでサインインし、
Web ブラウザー* : Microsoft Edge、Google Chrome、Safari、Firefox、Brave Browser などのインターネット閲覧ソフト
「個人」➜「設定」➜「ミーティング」➜「イメージバーチャル背景」をオンにしま
これがオンになっていないと、Zoomアプリでバーチャル背景が利用できません。
(2) バーチャル背景に動画を使用するのであれば「バーチャル背景に対してビデオの使用を許可」にチェックを入れます。
なお、動画を使用するにはmacOS 10.9以降またはWindows 8以降が必要です。( 先記「システム条件」の項を参照ください )
Stap2. 「Zoomアプリ」でバーチャル背景を設定する
実際にバーチャル背景として使用する画像や動画を設定します。
まずパソコンでZoomアプリを立ち上げてサインインし、”コントロール画面” 右上の設定用 「歯車アイコン」をクリックします。
設定画面が開くので、左側サイドバーの「背景とエフェクト」をクリックすると、「バーチャル背景」タブが開きます。
デフォルト( 初期状態 ) のバーチャル背景が表示されるので、好みの画像・動画をクリックして選択するとWebミーティングの背景がバーチャル背景に置き換えられます。(下図 ④ の常態)
「None(なし)」を選択するとバーチャル背景なし、つまり実際の背景が表示されます。
設定したバーチャル背景は、次回のZoomミーティングでも自動適用されます。
本番のZoomミーティングでバーチャル背景の設定に失敗しないためには、事前に自分だけのZoomミーティングを開始して、バーチャル背景の設定と確認をしておきましょう。。
Stap3. グリーンバックを利用する場合の背景設定 ( 中・上級者向け )
折りたたみ式のグリーンバックなど背景にグリーンバックを用意している場合は、バーチャル背景一覧の画面下部の「グリーンバックがあります」にチェックを入れます。
グリーンスクリーンはCG合成(クロマキー合成)* 用の緑色の背景スクリーンです。
クロマキー合成* : 別名グリーンバック合成とも呼ばれ、通常は緑色や青色のスクリーンを背景にして動画を撮影し、その後緑色の部分を別の背景映像と合成する撮影技術を指します。
グリーンバックを利用すると、人物と背景の境界線をきれいに再現できます。
この技術の例として、TV東京の「Youは何しに日本へ」という番組の中でバナナマンの二人が顔だけ出して青いハイネックシャツを着ているのを見たことがあると思います。
Stap4. オリジナルの写真・動画でバーチャル背景を設定する
自分で撮った写真や作成した動画をバーチャル背景にすることができます。
また動作が遅くなった時用に、ペイントソフトなどで単色・無地の画像を作っておくのも良いでしょう。
バーチャル背景一覧右上の「+」アイコンをクリックします。
「画像を追加」または「動画を追加」
からストレージ内の画像または動画を選択すると、バーチャル背景一覧に追加できます。
しかし、バーチャル背景はWebカメラで撮影する映像と連動するので、バーチャル背景とWebカメラのアスペクト比(画像の縦横比)が一致しなければきれいに表示されません。追加する画像はWebカメラのアスペクト比に合わせましょう。
オリジナルのバーチャル背景を追加する場合、サイズの制限はありませんが、カメラの縦横比に合わせて画像をトリミングしてからアップロードすることをお勧めします。最近はアスペクト比が16:9のものが多いと思われますので、
・画像であれば、1920×1080ピクセルまたは1280×720ピクセル
JPEG→写真など色数が多い画像
PNG→イラスト・ロゴなど色数が少ない画像
・動画であれば、解像度480×360ピクセル(360p)、最大解像度1920×1080ピクセル(1080p)のMP4ファイルまたはMOVファイル
以上がZoomの推奨基準とされています。
Zoomミーティング中にバーチャル背景を切り替える方法
ミーティング中に切り替える場合、画面左下の「ビデオの停止」右の小さい「⋀(矢印)」をクリックし、「バーチャル背景を選択」をクリックします。
ここで事前設定時と同じ設定画面が開くので、バーチャル背景一覧から選択しましょう。Zoomミーティング中にストレージから画像や動画を追加し、状況や気分で切り替えることもできます。
動作が遅くなった時は、バーチャル背景の選択から「ぼかし」や「無地の背景」に変更すると良いでしょう。
スマホでの設定 | iPhone / Android
事前にZoom アプリをダウンロード・インストールしておきます。
- Zoom モバイルアプリにサインインします。
- Zoom Meeting の開催中に、コントロールで [詳細] をタップします。
- [バーチャル背景](Android)または [背景とフィルター](iOS)をタップします。
- 適用する背景をタップするか、[+] をタップして新しい画像をアップロードします。 背景が自動的に適用されます。
- 背景を選択し、ミーティングに戻った後、[閉じる] をタップします。
注:
1.オプションを選択すると、そのバーチャル背景が以後のミーティングに引き継ぎ使用されます。
2.オプションの詳細については、下記Zoom公式サイトの「バーチャル背景に関する記事」をご覧ください。
3.バーチャル背景を無効にするには、バーチャル背景オプションを開き、オプションの [なし] を選択します。
以上Zoomミーティングでのバーチャル背景の設定について説明してきました。さらに詳しく知りたい方は下記の公式サイトで確認をしてください。
無料ダウンロードサイト
バーチャル背景画像などをダウンロードできる主なおすすめサイトもご紹介しておきます。
・Zoom 公式ダウンロードサイト ( 無料 )
・Canva (無料会員登録でログイン後、ホームで「Zoom 背景」と検索、無料 )
・壁紙屋本舗 ( 無料 )
・PIxabay (無料会員登録でログイン後、ホームで「Zoom 背景」と検索、無料 )
・無印良品 ( 無料 )
最後までお読 みいただき、ありがとうございました。
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