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「迷惑メール」について知っておきたいこと

パソコン
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知らない相手や、登録した覚えがないサイトから、時には大量の迷惑メール ( 電子メール ) が届くことがあります。このような迷惑メールのことを「スパムメール ( SPAM )」といいます。

内容は宣伝や、意味不明のものだったり、お金儲け、登録した覚えのないネットショッピングサイトや宅配サービスを装ったものなどさまざま。

迷惑メールを受信しないようにできるのでしょうか?
迷惑メールに対してどのように対処すればよいのでしょうか?

先に結論を言いますと、

迷わず、専用のに入れて、そっと蓋をする !

ということです。えっ、どういうこと???

はい、以下なるべくわかりやすく説明していきますね。

迷惑メールの正体

迷惑メールに対処するためには、まずその正体を知っておきましょう。

なぜ迷惑メールは来るのか


ネットを使い始めると、いつの間にか届くようになる迷惑メール。登録した心当たりもないのに、なぜ迷惑メールが届くのでしょうか。

1. メールアドレスは常に収集されている

ひとつには、インターネット上からメールアドレスを自動収集するシステム ( ロボット ) があります。
「@」(アットマーク)のついた文字列を集めるのです。

たとえば個人のブログやSNSなどで、自分のメールアドレスを公開しているケースがあります。こうした公開情報から自動的に集めてくるわけです。試しに、Googleでメールアドレスのドメイン部分をキーワードに検索すれば、かなりのウェブサイトが見つかるでしょう。

2. メールアドレス生成ツールがある

もうひとつは、迷惑メールを送信する業者が「メールアドレス生成システム」を使用するケースです。メールアドレスは基本的に文字列です。また、「@」以降のドメイン名と呼ばれる部分はISPによって共通しています。

このため、膨大な文字列の組み合わせを生成し、ISPごとのドメイン名を加えて片っ端から迷惑メールを送信していきます。存在しないメールアドレスにメールを送信するとエラーが返ってくるため、これを繰り返していくことによって存在するアドレスに迷惑メールを送信できるようになります。また、こういった手法で作成したメールアドレスのリストを販売している業者もあります。

3. 知らない間に自分自身が許可している場合がある

実は自分で許可している、というケースもあります。何らかのウェブサービスを利用する際には、利用規約を読むことが必須となっています。この利用規約はかなりのボリュームがあるので、詳しく目を通す人は少ないでしょう。

しかし、規約の中に「登録した個人情報は当社および関連会社で活用することがあります」と書かれていることが少なくありません。つまり、身に覚えのない迷惑メールでも、送信元が利用しているサービスの関連会社である場合があるのです。これはパソコンだけでなく、スマートフォンのアプリでも同様のケースが確認されています。

迷惑メールの種類

知らない相手からのメールや、登録した覚えがないメルマガが届くようになると不安になりますね。

個人情報の漏洩事件が多発したり、何気なく利用登録で入力してしまったメールアドレスが知らないうちに悪用されてしまいます。

「迷惑メール」とは一方的に送り付けられる電子メールのことです。SNSやSMSで来るケースも増えています。

迷惑メールには「ウイルスメール」「フィッシングメール」「スパムメール」「標的型メール」など、さまざまな種類があり、ユーザーの「何となく心当たりがあるかも知れない」という心理を狙い、思わず開封したくなる件名と、反応したくなるように作られています。

種類➜<ウイルスメール><フィッシングメール><スパムメール><標的型メール>
イメージ➜
狙い➜ウィルス感染
が目的
個人情報や金銭
を盗む目的
無差別・大量
の送信
特定対象に悪意
を持って送信


迷惑メールが狙っているもの

  • 被害を及ばす攻撃を総称して「マルウェア」といいます。
    ウイルス(コンピューターウイルス)やワーム、トロイの木馬、スパイウェアなど、ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウェアの総称です。
    ただし、一般てきには「ウイルス」「コンピューターウイルス」と表現する場合もあります。
  • 「架空請求」「詐欺」「なりすまし」が一番の狙いです。個人・法人にかかわらず、詐欺被害や社会的な損失につながります。メールを受け取ったユーザー個人を特定しているかのような内容や、実在する特定のサービス・サイトの顧客を対象として送信されているかのような内容が特徴です。
  • 「ある日を境に大量のメールがひっきりなしに届くようになった」「削除しても拒否してもメールが届く」といったメールもあります。有害な動画・画像・プログラムを拡散したり、副業などのお金儲けに関する勧誘、フェイク情報を流布したりすることを目的とした個人・組織も存在します。
  • 大企業や公的機関を標的としたランサムウェア ( データの人質化・身代金要求プログラム ) の脅迫メールも世界的に広まっています。

迷惑メールの撃退方法


回線のフィルタリングを利用する


ネット回線事業者 ( ISP ) やキャリアが提供しているフィルタリングサービスを利用します。

パソコン ➜ ISP ( Nifty、Sonnet、OCN、CATVなど )
スマートフォン ➜ キャリア ( NTT DocomoauSoftbnk楽天モバイルなど )

に申し込みます。

ほとんどが無料のオプションサービスとして提供されていますが、有料の場合もあります。
ISPでは、ISPのホームページから会員サービスにログインすることでメニューを確認できます。

セキュリティソフトを導入する

大切な情報やファイルを扱っている、どうしても不安が拭えないという場合は、費用がかかってしまいますが、機種、用途、使用環境に合わせたソフトの利用をお勧めします。

それほどこだわりがない + 価格は安いほうが良い
➜ Norton、ESET、ZEROウィルスセキュリティなど

プライベート + ㊙️書類を扱う業務 + 複数端末 + 価格にはこだわらない
➜マカフィー、カスペルスキーなど

以下主なソフト3つを紹介します。

ESETセキュリティソフト
動作の軽さ、性能の高さ、安さを並立させたセキュリティソフトです。昔から動作が非常に軽く、各種テストや、多くの評価機関の結果で優秀な成績を収めています。特に古いPCやスペックの低いPCをお使いの方におすすめです。



ノートンセキュリティ
マルウェア対策はもちろん、あらゆる機能の性能が高いセキュリティソフトです。世界売り上げNo.1を誇るたくさんの利用者から収集する情報により、評価精度は非常に高いです。さらに、他にはあまり無い機能として、未知の脆弱性攻撃を検知する「PEP」機能や、自己学習し定義ファイルなしで未知・亜種の脅威を検出する「マシンラーニング」といった機能があります。


マカフィー リブセーフ
台数無制限でインストールできるセキュリティソフトです。しかも、自分だけでなく、同居している家族のデバイスへもインストール出来ます。家族でパソコン、スマホ、タブレットなどたくさん所有している方には大変お得なソフトです。



上記セキュリティソフトは、迷惑メール対策の他に、マルウェア、ランサムウェア、ネットバンク保護、フィッシング対策、ID/パスワード管理などさまざまな機能があります。パソコンだけでなく、スマホにも対応していたり、保護者向けの機能があったりもします。

各製品にはそれぞれ特徴もあるので、ご自分の環境に合ったものを導入されると良いでしょう。
またそれぞれ30日間の体験版があるのでお試しで使ってみるのも良いでしょう。

※セキュリティソフトを複数インストールすると、干渉しあってパソコンやスマホの動作が不安定になることが多々あります。
その場合、アプリケーションの設定から機能を一時停止して、一つだけ動作させた上で動作確認をしましょう。


メールソフトのフィルタリング機能を使う


セキュリテイソフトを入れていても、入れていない場合も迷惑メールが届いてしまうことがあります。
メールソフトの設定をすることで、自動的に特定のフォルダーへ移すことができます。

冒頭に言いました、

迷わず、専用のに入れて、そっと蓋をする !

がこの方法になります。しかも設定すれば、あとは自動的に処理してくれます

手順はメールソフトによって若干違いがありますが、条件を設定して、条件に合うメールを特定のフォルダーに移動してしまうという「自動振り分け (フィルター分け)」機能です。

以下主な3つのメールソフトについて、それぞれの詳細を説明していますので、クリックしてご覧ください。


メールアドレスを変更する


最終的な手段として、メールアドレスを変更するという方法があります。

新しいメールアドレスにすることで、迷惑メールのない状態にリセットできます。今までのメールは大切なものをバックアップしておきます。

メールアドレスの変更方法は、ISPやキャリアのサービスメニューに用意されています。変更方法はそのプロバイダごとに異なりますので、プロバイダに確認してみましょう。

それ以外の場合はたいてい「新しいメールアドレスを取得してから、古いアドレスを使わなくなる(=移行する)」ということになります。

ただし、メールアドレスを変更する際には、友人や関係先などにあらかじめ伝えておくことを忘れないようにします。

またネットサービスのIDとして登録している場合も、変更の手続きが必要になります。変更手続きをしないままにしておくと、認証ができなくなることでサービスが利用できなくなってしまうことになりますから気をつけましょう。

またこのケースでは、自分だけのオリジナルドメインのメールアドレスを検討しても良いかもしれません。サーバーなどの管理費も必要になりますが、月当たり200円台で使うことができます。

自分だけのメールアドレス

ドメイン登録最大手の「お名前.COM」でお好きな名前のドメイン名を調べてみてはいかがでしょう。 サイトの「オプションサービス」→「お名前メール」から料金プランも含めて確認できます。


メールアドレスを複数使い分ける


GmailやYahooメールは比較的簡単に新規取得ができます。さまざまな用途別にメールアドレスを用意しておくと管理がしやすくなります。

例えば、ネットショッピング用、会員登録用、友人用、会社関係、ゲーム用のように分けてGmailやYahoo!メールなど無料のメールサービスを当てて、メインで使用するISPやキャリア、MSアカウント、Apple ID などのメールアドレスに届く迷惑メールを最小限に抑えることができます。

迷惑メールへの適切な対処方法


迷惑メールの種類にかかわらず、迷惑メールの送信者にメールの送信を停止させることはほぼ不可能です。そのため、被害を防止するための注意事項があります。迷惑メールだけでなく普段インターネットを利用するうえでの注意点としても実践していきましょう。

■送信元を確認すること

心当たりのないメールが届いたら、まず「送信元(差出人)」を確認しましょう。全く心当たりの無いメールアドレスの場合は迷惑メールと判断してよいでしょう。開かずに、迷惑メールフォルダーに移動しましょう。

■返信しないこと

気になるあまり、「もう送らないでください」などと返信してはいけません。迷惑メールが止むどころか、さらに増えてしまうことになります。

迷惑メールの送信者の多くは、不特定多数に一斉送信するので、返信することはそのメールアドレスが実在すること、受信者がメールを開いたことをわざわざ送信者に教えることになってしまいます。

■添付ファイルを開かないこと

迷惑メールの添付ファイルはウイルスの可能性が高いので、絶対に開いてはいけません。

■メールに記載されたアドレス(URL)を安易にクリックしたり、返信したりしない

迷惑メールの中には「メールアドレスを変更しました」といった内容で友人・知人を装ったり、「請求書送付のお知らせ」・「ログインに関する「懸賞に当選したので確認してください」と見覚えのある金融機関や大手フリーマーケットやショッピングサイト・懸賞サイトを装ったりしたメールが届くことがあります。

また、宅配業者からの不在通知を装って氏名・住所・電話番号の入力を促すSMS(ショートメッセージ)や、セキュリティー強化・本人性確認の認証目的と偽ってURLを紹介し、ログイン情報やクレジットカード・口座情報を抜き取るなど、迷惑メールの内容も日々巧妙化しています。

参考 : よくある質問と相談事例 一般財団法人 日本データ通信協会(外部サイト)
https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/denwa/faq.html

迷惑メールと思えない内容でも、むやみに添付ファイルを開いたり、URLのクリックや返信を行なったりしないよう注意しましょう。

■メールアドレスの公開・登録は信頼できるWebサイトでだけ行なう

不特定多数の人が閲覧するインターネット上の掲示板や、運営元の事業者が不確かな登録制サイトなど、個人情報収集を目的としたWebサイトに安易にメールアドレスを登録してしまうと、収集された個人情報を元に迷惑メールが送信されるきっかけになってしまうことがあります。

そのため、メールアドレスの公開を行なう場合は、利用頻度が高く、信頼できるWebサイトのみで行なうようにしましょう。

また、登録した覚えのないメールマガジンの登録を解除する際、「メールが不要な方はこちらへ」と記載されたURLやメールアドレスをクリックしたことでさらに迷惑メールが届いてしまう場合があります。

その場合はメール上のURLを経由せず、信頼できる公式サイトのトップページにアクセスし、サポート窓口に確認・相談したうえで手続きを行なうようにします。

■信用できるコンピューターウイルス対策・セキュリティーソフトやアプリを導入する

パソコンやスマートフォン、タブレット端末には信用できるコンピューターウイルス対策・セキュリティーソフトやアプリを導入し、常に最新の状態にアップデートしておきましょう。

まとめ


最近は、悪意のある組織が虎視眈々と企業や組織機関だけでなく個人に対しても、被害を与える目的で攻撃してきます。手段はSNSやSMSに移りつつあっても絶対に安心はできません。

疑問を抱いてもついクリックしてしまう、開いてしまうことで取り返しが効かない事態を招いてしまいます。上手い話に乗ってしまうことも危険です。

常に冷静に対処していれば、むやみに怖がる必要もありません。ITやインターネットについての知識、情報に関心を向けていきましょう。



最後までお読 みいただき、ありがとうございました。
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