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令和の「和」

閑話
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和を以て貴しと為す。

聖徳太子が制定した日本の最初の憲法「十七条の憲法」の第一条にある言葉で、
だいたい中学校の歴史で習います。

誰もが仲良くしなければならないということですね。

日本で「和」というと、皆と同じように振る舞う、一緒に行動する、団結する、
などの意味合いが強く、異なる意見や異質なものを排除しようとする傾向にあります。
最近では「同調圧力」なんて言われています。1+1+1+1・・・≦1ですね。

ところが同じ言葉が,孔子の論語の中の、学而篇にも出てきます。(「和為貴」)
こちらは、相手を尊重し平和を保つ、という意味なのだそうです。
同じものの集まりではなく、異なるものの集まりが「和」とされています。
3+1≧4などのように。正反対ですよね。

時代が停滞したり、大きな変化に見舞われた時、様々な議論、新しい考え、
価値観が出て来きますが、新しい今までとは違う具体的な方向性が見いだせない時は、
結果的に誤った進路に舵が切られ、国や社会が沈んでゆく例は
歴史上枚挙にいとまがありません。

時代の後戻りを止め、活力のある新しい時代を築くためには、
私たちが一人一人よく考え、議論し、他の人の意見(異見)をよく聞いて参考にしながら
見極めていかなければならないわけです。

「和して同ぜず」と言う言葉、仲が良くて、それぞれが自分の意見を持っている、
そんな成熟した社会を作っていきましょう。

中学生の時もっと勉強しておけばよかったなあ。

手元に古いお札は残っていないけれど、
聖徳太子さんの真意をぜひ聞いて見たいものです。

十七条の憲法についてさらに知りたい方はこちらのサイトが大変参考になります。
現代語で読むことができます。

https://intojapanwaraku.com/culture/10397/

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